仙蹴塵記

明治安田生命J2第38節 岡山戦・第一報 ミスからのカウンターから失点が相次ぎ、自滅で0-3の大敗。J1自動昇格の可能性が消滅

ベガルタ仙台は上位対決となった明治安田生命J2第38節・岡山戦で、前節・徳島戦から先発メンバーを1人入れ換えた。出場停止の遠藤康に代わり、氣田亮真が先発入り。ゲームキャプテンは中山仁斗が務めた。

仙台は立ち上がり6分に与えたCKからサインプレーをしかけられた。しかしここでは小畑裕馬が落ち着いて跳ね返りのボールをキャッチした。仙台は10分に同じ左サイドから逆襲。高い位置でのカットから中島元彦がゴール前にクロスを送ったが、これは走りこんだ中山に渡る前にGK堀田大暉に処理された。

15分、右サイドでボールを受けた若狭大志が遠目からシュートを狙ったが、これは枠を外れた。17分には蜂須賀孝治のクロスに真瀬が飛びこんだが、これはミートせず堀田にキャッチされた。25分には持ち上がった若狭がボールを失って相手のロングシュートを許したが、これは枠を外れた。28分には縦パスを受けた中山が遠目の位置からシュート。これは惜しくもゴール右に外れた。

30分に仙台は小畑のフィードからしかけ、最後は中島がシュート。これは堀田の正面だった。35分には氣田のクロスからの攻防で最後は中島がシュートを狙ったが、ブロックされた。38分にはFKの折り返しで佐藤瑶大がゴールを狙ったが、これは堀田の正面だった。

0-0の膠着状態が続いたが、40分に仙台は相手カウンターをゴール前で止めきれず、ステファン・ムークに先制ゴールを決められた。0-1とされたあとは岡山に勢いをつかまれてしまったが、なんとか追加点は許さず0-1で前半終了。厳しい45分となった。

伊藤彰監督ハーフタイムコメント
・プレーをはっきりすること。
・セカンドボールを拾うこと。
・ラインを押し上げること。
・相手を裏返していこう。

仙台は後半開始から中島に代えて富樫敬真を投入した。前がかりになって相手陣内に攻めこむが、またしても岡山のカウンターを受けてしまう。51分、左サイドを破られると、クロスを佐野航大に蹴りこまれてスコアは0-2に。仙台にとってますます厳しい状況になった。

59分に仙台は2選手を交代。蜂須賀と若狭に代えて内田裕斗とフェリペ・カルドーゾを投入した。66分、カウンターで右サイドへ展開し、真瀬の折り返しのパスを受けたカルドーゾがシュート。これは堀田の正面だった。

70分に仙台は松下から梁勇基に交代。79分にはフォギーニョが足の不具合でプレー続行不可能となって、名倉巧に交代した。守備にシフトした岡山に対してボールを持てるようにはなったものの、相手ゴール前ではシュートに持ちこめない。90+1分には中山のポストを受けて左サイドから氣田がシュート。だがこれは枠を外れた。そして90+3分、佐藤のパスが相手に当たって跳ね返り、このミスを仙波大志に突かれて3失点目を喫した。

仙台は上位対決で0-3の大敗。J1自動昇格の可能性がなくなった。伊藤彰監督は「不甲斐ないゲーム」と応援に駆けつけたサポーターに謝罪。「メンタル面も、コンディション面も、ゲーム内容も、もう一度奮い立たせないと」とプレーオフのために立て直すことを誓った。

reported by 板垣晴朗

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