仙蹴塵記

明治安田生命J2第37節 徳島戦・第一報 前半に退場者を出して先制を許すも、真瀬拓海のゴールで追いつき1-1

連勝を狙うベガルタ仙台は、明治安田生命J2第37節・徳島戦では前節と同じ先発メンバーを選択。ベンチには石原崇兆が入った。伊藤彰監督にとっては就任から3試合目で初めてのホームゲームを迎えた。ゲームキャプテンは中山仁斗。

立ち上がりの仙台は右サイドからチャンスを作る。4分、中山のサイドチェンジを受けて真瀬拓海が飛び出しクロス。これはクリアされた。直後の5分にも真瀬がクロス。これはフォギーニョがダイレクトで打ったが、シュートは枠を外れた。

24分には遠藤康のCKから中島元彦がヘディングシュート。これはわずかにクロスバーを越えた。28分には遠藤のスルーパスから始まる連続攻撃で、最後は中島が左サイドからシュート。これはGKホセ・アウレリオ・スアレスにキャッチされた。

仙台は落ち着いてボールを動かして好機をうかがったが、41分に遠藤がこの日2枚目のイエローカードを受けて退場してしまう。立て直した仙台は45+3分に右への展開からフォギーニョがシュートしたが、精度を欠き枠外。0-0で前半を終えた。

伊藤彰監督ハーフタイムコメント
・残り45分、メンタルを保つこと
・頭は冷静に、全員がいつもより5%多く走れば大丈夫
・ヤスのためにも勝つぞ

ハーフタイムでの仙台の選手交代はなし。数的不利の仙台はまず守備を落ち着かせたいところだったが、49分、相手クロスの折り返しを、競り合いのなかで一美和成に押しこまれてしまった。

追いこまれた仙台だが、57分に反撃が実る。攻撃参加したキム・テヒョンのクロスを、逆サイドの真瀬がヘディングシュート。これが左ポストに当たりながらも決まり、1-1に追いついた。

58分、仙台は中島から石原に交代。64分にはその石原の突破でチャンスを作り、フォギーニョや若狭大志が連続でシュートしたが、ブロックされた。66分には松下佳貴とフォギーニョが梁勇基と名倉巧に交代した。

畳みかけたい仙台は78分、さらに選手交代。中山と蜂須賀に代えて富樫敬真と内田裕斗を送りこんだ。終盤は徳島にボールを持たれて苦戦するも、小畑を中心に追加点を許さず。だがカウンターから決定機を作ることができずに試合を1-1で終えた。

伊藤彰監督は数的不利な時間が長かった一戦でのチームの戦いぶりを「最悪な結果までいかずにしっかり勝点1をもぎ取れたのは素晴らしかった」と評価した。その一方で「今はリーグの終盤で、勝点1を取れたことで喜ぶだけでなく、勝点3を取りにいかなければいけない」と、次節は昇格のためにも強敵相手のアウェイ戦でも勝つことだけを意識している。

reported by 板垣晴朗

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