仙蹴塵記

明治安田生命J2第36節 栃木戦・第一報 中山仁斗の1点を守り切り、6戦ぶり勝利。小畑裕馬の好セーブ連発などで今季初の1-0

明治安田生命J2第35節・大分戦から中3日。ベガルタ仙台は第36節・栃木戦で前節から先発3選手を入れ替えた。若狭大志が負傷から復帰、蜂須賀孝治とフォギーニョも先発した。ゲームキャプテンは中山仁斗が務めた。

仙台は今季初めて3-4-2-1でスタート。攻撃時に4-3-3に変化して大胆に押し上げ、チャンスを作った。8分には右サイドのパス交換から、松下佳貴がミドルシュート。これはゴール右に外れた。14分には相手のショートCKからシュートを打たれたが、これはポストに助けられた。

17分には右サイド深い位置で若狭、真瀬拓海も加わって攻め、遠藤康がクロスを送ったが、これは川田修平に弾かれた。この直後に相手カウンターを受けたが、神戸康輔のシュートは大きく枠を外れた。

その後は仙台が相手ゴール近くでのパスがずれる場面が続いてなかなかシュートまでいかなかったが、粘り強く攻めた結果が35分に出る。左サイドのリスタートから、蜂須賀がクロス。これを中山が頭で決めて、仙台が6試合ぶりに先制点を取った。

中山の今季14点目で1-0とした仙台は、その後に増えた相手のロングパスに3バックが落ち着いて対応。前半を1-0でリードして終えた。

伊藤彰監督ハーフタイムコメント
・もっとアラートになってラインコントロールする。
・相手を外に押し出そう。
・味方へのサポートを早く、1人にしない

ハーフタイムでの選手交代はなし。仙台は47分、ポストプレーを受けた遠藤がシュート。これは川田にキャッチされた。55分には相手ゴール正面遠目でフォギーニョがFKを獲得。この流れから最後は蜂須賀がシュートしたが、枠を外れた。61分にはフォギーニョが抜け出してカウンター。だが中島へのパスが引っかかってゴールにはならなかった。

栃木がクロス攻勢をしかけ、仙台がカウンターで返す時間が続く。74分、仙台は2選手を交代。遠藤と松下に代わり、富樫敬真と梁勇基がピッチに入った。77分に相手クロスから途中出場のジュニーニョにシュートを許したが、これは枠を大きく外れた。79分には谷内田哲平のミドルシュートを浴びるも、小畑がファインセーブを見せた。直後の相手CKのピンチも、小畑がセーブ。事なきを得た。

81分に仙台は蜂須賀から内田裕斗に交代。86分には若狭とフォギーニョを平岡康裕と氣田亮真に交代した。それでもまだ栃木の猛攻を受けた仙台は、90分にジュニーニョに強烈なシュートを受けたが、またも小畑がスーパーセーブ。相手のパワープレー攻勢をはねのけ、今季初の1-0で逃げ切り。6試合ぶりの勝利を手にした。

伊藤彰監督は試合後の会見でまず「ファン・サポーターのために取った勝点3。一緒に喜べて良かった」と後押しに感謝。「また選手たちと一緒になってもうひとつギアを上げられるように積み上げて、次のゲームに向けて調整していきたい」と、大きな勝利を中3日で迎える次節・徳島戦に繋げることを誓った。

reported by 板垣晴朗

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