仙蹴塵記

明治安田生命J2リーグ第4節 岩手戦・第一報 遠藤康のホーム初ゴール+中山仁斗の2得点で3-0。今季ホーム初勝利

今季ホーム3試合目での勝利を狙うベガルタ仙台は、明治安田生命J2第3節・群馬戦の先発メンバーから4人を変更。石原崇兆とフォギーニョが今季初先発し、梁勇基と氣田亮真もスターター入りした。ゲームキャプテンは梁。

キックオフ直後に岩手が仙台ゴール前に進入してきたが、早速フォギーニョが跳ね返す。仙台は右サイドからチャンスを作ると、10分には真瀬拓海のスローインを中山仁斗がポスト、最後は遠藤康がシュートしたが、これは相手GK野澤大志ブランドンの正面だった。

21分、左サイドの氣田からボールを受けたフォギーニョがミドルシュート。これは野澤に弾かれ、詰めようとした選手はオフサイドとなった。25分にはカウンターから氣田がミドルシュート。しかしこれは右にそれた。33分には梁のCKに中山が合わせたが、野澤にキャッチされた。

じっくり攻めた仙台は43分、ついに岩手ゴールを破る。遠藤が中山との壁パスから思い切ってシュートを打つと、これが岩手ゴールを撃ち抜いた。遠藤の今季2点目、ホーム初ゴールで仙台が1-0とリードして前半を終えた。

原崎政人監督ハーフタイムコメント
・セカンドボールを回収し続けよう。押し込んだ時の距離感に気をつけよう。取られてもすぐ切り替えよう。後半も徹底すること。

ハーフタイムでの仙台の選手交代はなし。仙台は後半の立ち上がりに相手カウンターやセットプレーで決定機を作られたが、杉本大地のセーブなどでなんとか阻止。49分に富樫敬真の斜めのパスを受けた中山がシュートに持ち込んだが、これは惜しくもゴール右に外れた。56分には右サイドでつなぎ、最後は絞ってきた氣田がシュート。これは右に外れた。

相手が3選手を交代して苦しめられた時間もあった仙台だが、破綻なく応戦。そして67分、サイドチェンジを受けた石原が左に抜け、そのパスを受けた中山が相手DFに食いこむようにしてシュートに持ち込む。これが見事決まって、仙台が突き放した。中山は今季2点目、ホーム初ゴール。

2-0とした仙台は、なおも点を取りに出る。70分、氣田が見事な突破からスルーパス。富樫を囮にしてこれを受けた中山が、GKと一対一に。中山は冷静にボールを浮かし、この日2点目を決めた。これで3-0として、仙台が点差を広げた。

仙台は71分に富樫と中山をフェリペ・カルドーゾと皆川佑介に交代。2トップを入れ替えた。79分には、遠藤と梁を名倉巧と富田晋伍に交代した。岩手の速攻に押される時間帯もありながら、粘り強く跳ね返して時間を進める。88分には石原が相手との接触で痛み、福森直也と交代した。

88分、仙台はサイドチェンジを受けたカルドーゾがシュート。だがこれは野澤に正面で止められた。この後の時間帯は危なげなく試合を進め、3-0でタイムアップ。今季2勝目、そしてホーム初勝利となった。

原崎監督は必勝を期したこの試合について「選手たちはしっかり前を向く気持ちを出してくれたゲームになった」と、結果と内容の両方を評価。チームはホームでの白星で大きな手応えを得た。

reported by 板垣晴朗

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