仙蹴塵記

【ホームタウンから】2年ぶりの「ファン感謝の集い」。トークショー中心に寛ぎのひととき

3日、ベガルタ仙台は「VEGALTA SENDAI FAN FEST 2021 ベガルタ仙台ファン感謝の集い」を開催した。新型コロナウィルス感染症予防のため各種イベントはオンラインで行われたが、「ファン感謝の集い」としては2年ぶりということもあり、試合日以外では久しぶりにチーム(※小畑裕馬はU-20日本代表候補トレーニングキャンプ参加のため欠席)とファン・サポーターの距離が近づいたひとときとなった。

まず株式会社ベガルタ仙台の佐々木知廣代表取締役社長から「ファンサービスがほとんどできなくなり申し訳なく思っています。実は選手、ベガッ太、ルターナもそれがストレスになっている部分も多分にございます。今日はオンラインではありますがやっと皆様に会えることを楽しみにしております」と挨拶するとともに、今後のファンサービス改善についても触れた。続いて手倉森誠監督からは、日頃のサポーターの支援に感謝するとともに「『ファン感謝の集い』というひとときで、これから厳しい戦いに向かう選手たちとサポーターが少しでも心を触れ合って、残留争いへの共通意識が高まればと思っています」とこれからに向けメッセージを送った。

まずは試合日にはDAZNならびにJリーグ公式映像でリポーターを務める村林いづみさんの司会のもと、3部構成の選手トークショーがスタート。マスコットのベガッ太とルターナもお手伝いや茶茶で参加した。まず第1部には、関口訓充、長倉颯、西村拓真、福森直也、井岡海都の五選手が出席。同い年の西村と長倉が蔵王のお釜を観光に行こうと計画していること、夏に加入したばかりの福森は家族で蔵王に行こうとしていること、井岡が西村に焼き肉をおごってもらったこと、そして彼らに万遍なく関口が突っこんできたことなどで、場は盛り上がった。

第2部では照山颯人、真瀬拓海、赤﨑秀平、アピアタウィア久、加藤千尋が登場。照山が進行役に立候補したり、「好きな歴史上の人物は」という意外な質問が振られたり、それぞれの髪型へのこだわりが語られたりと、思わぬ方向に話が進んだ。1日に30歳の誕生日を迎えた赤﨑が祝福される場面もあり、和やかに話は進んだ。この部を締めくくるサポーターへの一言は、話の種が少なめだった加藤が担当することとなった。

第3部ではヤクブ・スウォビィク、ストイシッチ、エマヌエル・オッティ、フォギーニョ、フェリペ・カルドーゾの外国籍選手たちと、武腰飛鳥・椛沢勇斗、佐藤充宏通訳が登場。好きな日本語などについて語った。また、好きな音楽について振られたオッティは、普段愛聴しているというガーナのアーティストの曲を自ら歌唱。リズミカルな熱唱に、場内から拍手が起こった。

続いてSOCIO FANCLUB会員限定イベントとして、秋山陽介、上原力也、石原崇兆、富樫敬真、氣田亮真、中原彰吾が担当するオンラインサイン会、富田晋伍、吉野恭平、松下佳貴、皆川佑介、平岡康裕がプレゼンターを務めるプレゼント抽選会を実施。それぞれ画面越しではあるが、ファン・サポーターとの交流を楽しんだ。

最後に、キャプテンの蜂須賀孝治と、選手会長の佐々木匠が、この「ファン感謝の集い」限定のオリジナルグッズとしてドライストレッチフーディの発売を発表。蜂須賀はベガッ太に触られながら商品を説明、続いて、佐々木とともに締めくくりの挨拶として「この『ファン感謝の集い』をきっかけに、より団結して残留を果たすべく、ともに戦ってください」と呼びかけた。

イベント終えて、佐々木は「日頃のサポーターへの皆さんへの感謝を、オンラインですが伝えることができたと思います。皆さんへの感謝を、最終的には残留というかたちで恩返ししたい」と思いを言葉にした。

クラブによれば配信用アプリであるエンゲートを通した今回のイベントは、のべ視聴者数約2200、ギフティング(寄付)は約450000ポイントに達したという。また、最も視聴者数が多かったのは、トークショーの第3部とのことだった。

reported by 板垣晴朗

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