仙蹴塵記

【ホームタウンから】ベガルタ仙台新加入選手記者会見 質疑応答部分(2)

今週後半に、お待たせしておりますキャンプレポートをお届けします。その前に、昨季もお届けしました新加入選手記者会見(1月21日)の質疑応答を3回に渡ってお送りします。

(1)はこちら

・代表質問続き

Q: 移籍加入選手にうかがいます。加入にあたり、手倉森監督にはどう口説かれましたか?

上原力也選手 「オンラインというかたちで話させていただいたのですが、そのときに仙台が震災を受けて10年が経つということで、もう一度仙台で『そこから一緒に這い上がってほしい』と言われまして、そのプロジェクトというか覚悟というか、そういう志に、一緒に仕事をできたら僕も必ず成長できると思って、決断させてもらいました」

秋山陽介選手 「僕はいろいろお話はさせてもらったのですが、自分のプレーのことや可能性、この仙台のチームがかける思い、そういった熱意がすごかったので、今シーズンに一緒に仕事をしていきたいなという思いで決断させてもらいました」

皆川佑介選手 「僕は2010年にアギーレジャパンの初陣でテグさんとは一緒にやらせてもらって、『また一緒に日本代表へ返り咲こう、戻ろう』という言葉が一番響いて、僕を奮い立たせてくれて、個人としてもチームとしてもいい年にしたいと思って、挑戦しにやってきました」

マルティノス選手 「自分は3年間浦和レッズでプレーしていたのですけれども、最初の2年間は自分のポジションではなく、違うポジションでプレーをしていて、3年目にやっといいプレーができたのですけれども、ベガルタ仙台から話をもらったときに、監督とお話をさせていただいて、自分をどのように起用して、どのようにプレーして、チームとしてどうやって戦っていきたいのかという話をしたのですけれども、その話し合いですごくいい話し合いができて、自分もその話にすごく共感できたので、仙台に来ようと決断しました」

氣田亮真選手 「僕はそんなに長くはお話ししてないのですけれども、去年に『来年どうするんだ?』と言われて、『来い』と一言をいただきました」

長倉颯選手 「自分は先程(挨拶の際に)手倉森監督がおっしゃったように、ボールを持てる、ボールを失わないような選手を買っていただいてオファーしたというお話を聞いて、自分の特徴である部分をもっと伸ばして、サッカー選手としての可能性を広げられると感じたので、ベガルタ仙台に移籍という決断をさせていただきました」

Q: 監督にうかがいます。選手たちのお話を聞いて、どういった感想を持たれましたか?

手倉森誠監督 「まず、質問が『どういう口説き方だったのか』というのにどう答えてくれるのか、しっかりと話を聞いてくれた選手たちだなと思ったところにほっとしています。しっかり自分の意見を主張できる選手たちで、本当に人としてもものすごくジェントルマンだと感じています。今はこうしておとなしめですけれども、間違いなくピッチではゴリゴリやってくれるメンバーだと確信していますから、今は、選手たちは猫を被るのはうまいなと思います」

Q: 移籍加入選手には、ベガルタの選手としてどうあるべきか。新人選手には、プロ1年目をどんな心構えで迎えてほしいか、教えてください。

手倉森監督 「まずはやはり、仙台のクラブを選んで、ここで仕事をするということの意味をしっかりと胸に刻んでほしいし、それを理解したからこそ来てもらっている。それはもう、『いちプレーヤーとして以上に、ひとりの人間として成長できる場所だ』という話をしているので、その部分でも成長してほしいというところと、今回の補強に関しては、本当に推進力を発揮しなければいけない。ベガルタは本当に、試合をしたら、『躍動感があってゴールに突き進むプレーを遺憾なく発揮している』と言ってもらえるような選手たちを集めたので、さらにベガルタのサッカーを進化させるところへの意欲を、じゅうぶん発揮してもらいたいと思いますし、やはり何より彼ら自身が仙台を成長させるんだ、自分たちはプレーヤーとしても成長していくんだというところに対して、サッカーを楽しんでいる、見ている人を楽しませているというところへの意欲をどんどん示してもらいたい、暴れてほしいと思います。
(新人には)ただプロの世界に入っただけではないと思うのですよね。仙台のクラブは。そうなったときに、いかに地域に貢献するのかを、どのクラブもみんな考えていると思いますけれども、やはり2011年からの被災地クラブということを思えば、また復興10年目の節目で、本当にその使命というところを持ちながらプロのキャリアをスタートさせるということも考えれば、おそらく成長スピードはほかのクラブより速いんじゃないかと。逆に、速まることに対しての自信を持って、力の出し惜しみをせずにやってほしいと思います」

reported by 板垣晴朗

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