小島時和監督「プレミアのチームに対して、十分に戦えていた。ゲーム的にはよくやったと思う」【高校サッカー選手権 東福岡戦コメント】
――今日の試合を振り返って
プレミア所属の強豪校相手にどんな戦いになるかっていう楽しみの中でスタートしたんですけども、しっかりプレスもできていたし、得意のディフェンスもしっかりできたし、十分戦えたなっていうゲームでした。どういう形で点が取れるかなっていうところが、勝負の別れ際だったんですけど、やっぱり個も強いですし、なかなかチャンスを作らせてもらえず、一点が遠かったですね。
その中で、一瞬の隙を突かれた一点がちょっと痛かったんですけども、シュートまで行く機会が少なかったんで、その差が出てしまった感じがしました。ただ、内容的には得意の堅守、競り合い、それから攻撃もここしばらくないようなリズムでちゃんと攻撃ができたし、いいサッカーを今日やってくれたんじゃないかと思ってます。負けたのは残念なんですけどね。思い切りやってくれて、8年ぶりの選手権を十分に戦ってくれたと思います。選手たちは良くやったと思います。
――前半の16分ぐらいに、白岩選手と中島選手のポジションチェンジをした意図は
突破力は白岩の方があるので、真ん中に置いておいた方が攻撃が厚くなるんじゃないかということで、サイドよりも真ん中に置いてアクセントをつけてみようってことでした。意外と徐々にそれが効いてきた感じでうまくいっていたんですけどね。
――あと一歩届かなかったところは、どこら辺が足りなかったと思うか
ゴール前の選手達の落ち着きとか、それからパスの正確性とか、判断、そういうところがやっぱり余裕がなかったですね。一生懸命、一生懸命守って、攻めていくんだけど、そこまでちょっと余裕がなかった。もう少しフリーができて余裕を持って攻めると、うちらしさが出たんじゃないかなと思うのと、それから得意のコーナーキックがなかなかもらえなかった。サイドをもっとついてコーナーをたくさんもらえるような攻撃をしたかったんですけど、なかなかそれもさせてもらえず、うちの強さ、勝負するところの頻度がいつもよりも落ちたなって感じがしましたね。全国大会なんで、自由にやらせてもらえないのはあるので、またその辺は一つ成長して帰ってこないと厳しいなと思いました。
――8年ぶりにこの舞台まで連れてきてくれて、白星ももたらしてくれた3年生に対するところはどうですか
もちろんだと信じてついてきてくれて、言われた通りにしっかりと戦術も全うしてくれたし、力を十分出してくれたので、よくやった。感謝の気持ちでいっぱいです。本当に生徒たちを見直しました。
――赤川選手にはどういうことを期待して投入したのか
攻撃の部分で、点が取りたかったし、攻撃をするために速い選手が欲しい。実は彼はちょっと怪我がちで、なかなか彼を使えなくて、今日も痛み止めを飲んで強行したぐらいで、本人は大丈夫だっていうことで、途中から行こうという話をしました。赤川を入れた途端にサイドから崩してシュートも行っていい形ができたんで、狙い通りの立ち上がりだったんですけどね。あのようなのが一本入っておくと、また全然展開が違ったんですけど、なかなかそれの難しさがあったんですけど、そういう意味で赤川で、攻撃力アップっていうことで出しました。
――下級生も経験しましたけど、経験した選手達が来年、やってほしい
来年、中心になってくるであろう選手が今日は出ましたので、先ほども話してきたんですが、この経験を大事にして、先輩達が作ってくれたこの舞台に戻ってくる義務があると、しっかり頑張るようと言ったら、みんなしっかりうなずいてくれました。
――この経験までにジャンプアップして欲しい選手は
もう出た選手みんなですよ。坂井もそうだし、長南もそうだし、一年生の岸田もそうだし、この辺は、核になっていてもらいたいところなので、頑張ってもらいたいですね。とにかくこの夢の舞台、選手権を経験させてくれた3年生のみんなは立派で、褒めるしかない。胸張って帰れと言いました。彼らとしたら勝てたかもしれない。勝ちたかったっていう気持ちがすごく強くあると思うんですけど、結果は結果なので、それは受け止めて次に向かって進んでくれという話もしてきました。
――鹿倉君の交代については
足もつりそうだったので、あそこで2点目を早く取られちゃうと、ゲームが決まっちゃうので、守備を固めて、鹿倉のところで違う形で点を取りには行ったんですけど。最後の失点はもう点を取りいっちゃったので、しょうがないんですけど、ああいうチャンスを最後に作れなかったのは痛かったですね。押せ押せの時にシュートを一本でも打ってもらえればと思ったんですけど、なかなかそこまでできなかった。ただ、全体的にはプレミアのチームに対して、十分に戦えていた。ゲーム的にはよくやったと思います。
――大和田選手も今年1年、キャプテンとして引っ張ってくれましたけど、彼に対するところは
チームの成長、イコール、キャプテンの成長だと思いますので、彼の成長あって、ここまで仕上がってきたと思うので、これからまだ彼もサッカーを続けていきますけど、頑張ってもらいたいし、感謝しています。