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小島時和監督「とにかく初戦はぜひ勝ちたかったので、結果が残せたので、とりあえずホッとしています」【高校サッカー選手権 長崎総大附戦コメント】

小島時和 監督

(試合を振り返って)

とにかく初戦はぜひ勝ちたかったので、その結果が残せたのはとりあえずホッとしています。戦ってみて相手は非常に個が強くて、どういう戦いになるかなと思ったんですけど、ヘディングからディフェンスからかなり戦えていたので、前半は意外と安心して見てたんだけど、ただ決定的なチャンスがいくつか作られていたので、入らなくてよかったなっていう感じで見てました。粘り強い一進一退が続いて、ラスト5分のコーナーキック。あそこは予感がしたので、なのでテクニカルエリアで入るんじゃないかっていう感じで見ていて、見事に入ったんで、本当に嬉しかったです。

相手も力のあるチームなので、一瞬の中盤のミスから運ばれて失点をしたっていうところはちょっと痛かったです。ただ、その後、ハーフタイムで帰ってきても生徒たち動じてなく、まだイーブンだからと、意外と生徒たちも冷静でしたので、もう一回細かいところをチェックして入りも良かったです。ただ、問題は相手は鍛えているので体力的なところで押され出すのが怖いなと思ったんですけど、意外と対等にできていて、その中で、(近藤)七音が初めて点をとってくれて、ゲーム前も「今日は僕がヒーローになります」と言っていたので、そうだな!頼むわと、日替わりだから、誰が出るか楽しみだって話はしたんですけど、見事に点を取ってくれて勝ち越して良かったですね。

(後半は吉田選手が潜り込んだり、一つスイッチが入ったのかなと思うが)

吉田は運動量あるので、そういうところでチャンスを作り出す役目があったのでね。よくやっていたと思います。前半は吉田が最後、外に行ってほしかったんですけど、中に行ってとらえてそこからの失点だったので、そこは前半が終わった時点で注意したんですけど、挽回するようなプレーをやってくれていたと思います。

(ジョーカー的な存在だった白岩選手を先発させましたけど、どういった意図が)

県予選は延長戦もあるし長丁場なんですけど、選手権は40分ハーフの短期勝負ということで、攻撃に力ある選手を長く使いたいということで、みんなでスタッフで話し合って決めました。

(ある程度、攻守ともにやりたいことができた初戦というイメージだったが)

守備の部分もどうかなと思ったんですけど、県大会同様、粘り強い守備をやってましたし、攻撃についても縦につけて、もっともっと攻撃陣は真ん中でタメを作って多彩な攻撃もしてほしいなというのもあったんですけど、それを狙いながら初戦にしてはよくやったんじゃないですかね。

(相変わらず一点差の粘り強い試合運びだった)

ベンチは気が気じゃないんですけど、やっぱりそういう粘りがあるところは今年の良さだと思いますので、正智深谷高校らしさが、初戦に地元埼玉でこんな大勢の中で見せられたのは良かったと思います。

(ゴールキーパーの森選手は、最初のロングシュートからのピンチのところを防いでいたと思うが)

もう大助かりですよね。ハイボールが上がって出て行った時も全然違和感なく、安心して見ていたので、大体、ああいう形はあいつが処理してくれるので大助かりですね。もうファインセーブも連発していたし、あの守備ディフェンスとかゴールキーパーの活躍がないとこういうトーナメントは勝てないので、大したもんでしたね。

(普段、ピッチ以外ではどういう子なんですか)

真面目で大人しいタイプで、そんなでしゃばるタイプじゃないんですけど、ペナルティーエリアでは、でしゃばっていいプレーをやってくれています(笑)

(鹿倉選手もいいキックを見せていた)

鹿倉のキックはもう墨付きなので、県予選から1回戦からずっと出てまして、この大会の一発目にも出していますので、本当にうちの得点の大事な大事なポイントだと思っています。

(2点目も彼からでした)

そうですね。取る時は大体、鹿倉からなので、正智の流れというか狙い通りというか、そういう形がうまくいったと思います。

(入る予感がしたっていうのはどういった感じだったのか)

うちの得意のコーナーキックで、初めてのコーナーじゃなかったかな。それがやっと来たんで時間的にも5分前で、入るならここだなっていう、根拠はないんですけど(笑)テクニカルエリアは金森先生とかに任せているんですけど、これはちょっと立って見てみようと思ったので、入っていい直感だったと思いました。

(大会前に入る前に重点的にやった部分は)

今までの正智の良いところ、堅守速攻の部分はしっかりやってきましたし、攻撃の部分でセットプレーだけじゃなくて、多彩な攻撃、サイド攻撃をもっともっと出せるようなトレーニングをしてきました。そういう意味では、サイドを使う意識は県大会よりもあったので、2点目ああいう形が生まれたんじゃないかなと思います。

(岸田選手は1年生ですが、ジャンプ力もある)

身体能力は高いです。見た目はラグビーっぽい感じで、みんな大丈夫かと思ったと思いますけど、高いし、キックもあるし、足も速いし、楽しみな1年生ですね。

(そして物応じしてない)

なので、我々も全然、彼は1年生でも使うということに対しては、自信を持って送り出せる生徒なので、大丈夫です。

(勝ち越した直後、長南選手などを入れて、すごく試合も落ち着いたと思うが)

白岩とかも足にだいぶ来てたので、もう動けなくなったり、鈍くなったら投入しようっていうのは、裏で全部打ち合わせができていたので、だいたい先を読んで、対応と、スムーズな対応ができました。

(強豪ひしめくブロックだが)

次のチームも優勝経験あり、プレミアのチームですよね。厳しいですけど、サッカーは実力で必ず勝つとは限らない。日本代表だって、スペイン、ドイツを破って予選突破してますから、そういう意味では戦ってみないと分からないものがあるので、向こうの方が上かもしれないですけど、チャレンジャー精神でいって、埼玉県代表として勝つということは、今日1試合勝てたので、もう少しもっと気が楽にいけると思うので、頑張りたいと思っています。

(長崎に対しては特別な対策は)

もちろんやってくることはヘディング、セカンドボール、縦のスピード、ゴール前の力強さがありましたので、そこをしっかり一つ目で競り勝ったりとか、セカンドボールを拾うとか、当たり前のことを徹底しようということでやりました。あとはマンツーマンでガンガン来るので、ボールタッチの使い方とか、相手がガンとくいついてくるので空いたポケットを狙おうとか、そういうことはやっていました。

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