昌平FW鄭志錫は中学時代のリベンジ掲げ「全国優勝、金メダルを取りに、明日絶対勝ちたい」
石黒登(取材・文)
令和6年度全国高校総体(インターハイ)男子サッカー競技の準決勝が2日、Jヴィレッジで行われ、昌平は帝京長岡(新潟)と対戦。前半5分、14分とMF大谷湊斗(3年)の主将で2ゴールでリードを広げると、その後1点を返されたが、2-1で勝利し決勝進出を果たした。
FW鄭志錫(3年)
―試合を振り返って
後半はずっとボールを持たれていたんですけど、しっかり2-1で勝ち切ったっていうのはチームとしてすごく大きなことだったかなと思います。
準々決勝の桐光学園戦は入りが受け身になってしまって、前半で0-2っていうビハインドを負ってしまったので、今日の試合は前半から自分たちが取りに行くっていう、攻めの姿勢を見せようっていうのを玉田さんからもみんなに伝えていたので、それがチームとして表現できたかなと思います。
―自身も前半かなり競り勝ってるシーンも多かったと思うが
前半競り勝てたシーンはありましたけど、フルタイムを通して全然機能してなかったというか、収まらない部分が多かったので、そこはもうちょっと明日の決勝で改善できたらなと思います。
―帝京長岡も強いチームで簡単ではなかったと思うが、逆に振り返った時にもうちょっとこうしていればみたいに思うところは
本当に帝京長岡は上手だったので、もうちょっと守備のかけ方とかを前半からもう少し改善できていれば、もうちょっと自分たちの疲労も少なくなったのかなと思いますし、攻撃の部分でも少し単調になりすぎたかなと思いました。
(帝京長岡がシステムを変えてきて)やっぱり中に枚数が多いですし、センターバックも結構ガンガン前に運んで、自分がそのセンターバックを見失ったり、マークを空けちゃうシーンが結構あったので、そこは仲間とコミュニケーションとかをもうちょっとしっかりしなきゃいけないなと思いました。
―チームのスタンスは変わらないと思うが、玉田監督になってからの変化や徹底して言われていることは
昌平はいままで足元の技術とかで、どうしても足元足元と見られがちですけど、ボールの循環とか、球離れの速さとかも、うまく組み合わさって、玉田さんのサッカーが良い感じでできていると思います。
ボールを大事にしながら、より動かして、その中で来たら剥がすとか、いままで培ってきた昌平の技術とかを出すっていう、その融合っていう部分は玉田監督になってやってきたので、それが良い感じではまってきていると思います。
―玉田さんは勝つことと成長、両方だとずっと強調している
玉田さんは失敗してもいいってずっとおっしゃっているし、チャレンジはいっぱいしろっておっしゃるので、失敗するのを恐れずにプレーできているのかなと思います。
―同じストライカーとして学ぶことも
シュート練習の時はいろいろ教えてもらいました。やっぱりストライカーとしては気持ちの持ちようというか、メンタル面は結構学びました。いくら外しても最後に自分が1点決めればそれはストライカーだと。どんな試合でも自分が決めないと始まらないぞっていうのは準々決勝の時も言われましたし、FWとして点を取ることが求められていると思います。
―決勝で1点取って、ヒーローになってやるという気持ちも強い
そうですね。とりあえずチームが勝つのが最優先で、そのうえでも自分が点を取って活躍できたらなと思います。
―昌平の歴史を変えられたことについては
2年前も準決勝に自分は出ていて、帝京に負けてしまったのはすごく印象に残ってました。それを今日勝って塗り替えようっていうのはチームとして話していたので、勝ててよかったです。
―あともうひとつ
ラヴィーダの時も全国決勝で敗れているので、本当に全国優勝を、金メダルを取りに、明日絶対勝ちたいと思います。