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ワールドカップとジェフユナイテッド【コラム】#ジェフユナイテッド千葉 #jefunited #ジェフ千葉

●ポゼッションを増やせばいいわけではない

日本代表のカタールワールドカップはR16で終わりました。クロアチアにPK戦で敗退となりましたが、ドイツとスペインを破ってのグループリーグ首位通過は快挙でした。ただ、コスタリカには負けています。

相手に保持された時は負けない、しかし自分たちが保持すると負けちゃう。これ、ユン ジョンファン監督下のジェフユナイテッド千葉とよく似た現象といっていいと思います。

今回のW杯で、日本は相手に保持された時の方が持ち味の出るチームでした。「5-4-1」のブロックで耐えて、戦術三笘や戦術浅野で得点を狙う、あるいはハイプレスで奪ってショートカウンター。あとはセットプレー。千葉と違うのは、引いているだけでなくハイプレスへの移行ができたことです。クロアチア戦では不発でしたが。

負けたコスタリカ戦は日本がボール保持する、というか持たされる展開。そうなると三笘 薫が登場するまでほぼチャンスが作れませんでした。で、自陣のミスで失点。得手、不得手がはっきりしていて、相手が強い方がやりやすいなんて昨季の千葉そのものじゃないのと。

なので、代表選手からも「もう少しポゼッションを増やさないと」というコメントも出ています。カタール大会でのプレースタイルには限界を感じているところがあったのでしょう。発言を切り取ったものが報道されているので、どういう趣旨で言っていたかは分かりません。ただこれ「ポゼッションかカウンターか」という話ではないんですよ。コスタリカ戦を見ても分かる通り、日本の保持率が多少増えたところで結果は変わらなかったと思います。ポゼッションうんぬんではないんです。その先に何かがあるかないかが本当の課題なわけで。

ユン監督の守備的なサッカーで結果が出なかったからといって、じゃあボールを持つ時間を増やして攻撃的にやればいいかというと、当然それも違うわけです。

日本代表 MF 18 三笘 薫

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