アスリートによる政治的な発言は?【西部謙司のQ&A】
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Q.サッカー選手のSNS配信について、どのように考えていますか。最近では、本田圭佑選手(ボタフォゴFR/ブラジル)が「もっと政治的な発言をすべきだ」と主張しています。選手たちの積極的な発言を歓迎していたので、その考えにうなずく一方、ジェフユナイテッド千葉の選手たちが、自分とは異なる政治的な姿勢を示したら嫌だなと思ってしまいます。
A.プロアスリートのSNSでの意見表明が増えてきました。
最近、元中国代表のFWハオ ハイドンがユーチューブで「新中国連邦宣言」と題して、共産党殲滅を訴えたのは衝撃的でした。今年からスペインに移住しているそうですが、中国政府を批判するのは相当な勇気が必要ですよね。また、米国では人種差別反対のデモが各地で沸き起こり、一部では暴動に発展しています。トランプ大統領はツイッターで軍の出動を示唆し、それを批判する著名人の発信も話題になっています。
地位や肩書に関係なく、誰でも自由に発信できるのはインターネットの良さですから、アスリートやミュージシャンが意見を発信するのも自由だと思いますし、逆に発信しない自由もあるでしょう。著名人は影響力があるのだから発言は慎重であるべきだという批判はナンセンスだと思います。著名か否かでなく、発言の内容そのもので判断すればいいだけですからね。著名人だから文字が5倍に表示されているわけでもないですし。
ネット社会になる以前から、アスリートの政治的な意思表示は行われていました。
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