堅守ベースを継続、攻撃は?…百姓一揆とリバプール【戦術分析】気の早すぎる将来を妄想するシリーズその2 #ジェフユナイテッド千葉 #JEFUNITED #ジェフ千葉
●百姓一揆
堅守ベースで続けていくとして、じゃあ攻撃はどうするのか。前回はFCポルト型の“堅守遅攻”を取り上げましたので、今回は今が旬のリバプール型です。
いわゆる「縦に速い攻め」は、Jリーグでもすでに意識しているクラブもけっこうありますね。縦に速く攻め込んで、そこで奪われてもハイプレスで奪い返す。奪い返されると、敵は守備の準備がちゃんとできていないので攻めやすい。速く攻めたいのか、速く攻めて速く奪われて速く奪い返したいのか、その辺がよく分からないサッカーですが、ハイテンポに巻き込まれた相手を粉砕してしまう威力があります。
これ、昔は「百姓一揆」なんて言われていました。縦にドーンと蹴って、皆でうわーっと押し上げていく。早稲田大学ア式蹴球部では伝統とされていたぐらいで。堀江忠男監督という釜本邦茂や西野朗を育てた名高い指導者がいまして、堀江監督はイングランドのスタイルが好きだったようです。もちろん、今のリバプールとは比較はできませんが。
そういえば、ジェフ千葉でリバプール型にトライしていた関塚隆監督も早大出身でしたね。百姓一揆とリバプールはイコールではありませんが、原理的にはわりと似ています。
●速いFWと守備力のMF
リバプール型は、いわゆるポゼッション型とは考え方が根本的に違います。悪くいえば、ずっと「雑」。大きく縦に蹴るということは、ショートパスをつなぐより精度がありません。相手ボールになってしまう確率は高くなります。ですから、縦に速く攻めても単発的だとあまり意味がないんです。その後の守備とセットです。
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