南米ゾーンの歴史とアトレティコ・マドリー【戦術分析】ゾーンディフェンス事情その2 #ジェフユナイテッド千葉 #jefunited #ジェフ千葉
●アルゼンチン風味のゾーン
ユン ジョンファン監督もかなり意識しているというアトレティコ・マドリーは、ディエゴ シメオネ監督が強固なゾーンディフェンスを植え付けて成功したクラブです。同じゾーンでも前回紹介したスウェーデンとはまた違う風味ですね。
ゾーンディフェンスは現代サッカーの標準装備となっていますが、そうなったキッカケは1980年代後半のACミランです。それ以前にも英国勢を中心としたゾーンがあるわけですが、ゾーンとプレッシングを組み合わせたアリゴ サッキ監督のアイデアが秀逸でした。
ミラン式のゾーンはラインコントロールとコンパクトがセットになっていて、これが普及していった90年代は「時間とスペースを奪う守備」とよく言われていたものでした。その後、高すぎるディフェンスラインのリスクを軽減するために、初期のころよりラインは下がり、同時にプレッシングの強度も弱まってほぼ現在の形に落ち着いています。
ただ、初期の強度を求め続けているラルフ ラングニックのような指導者もいて、この考え方で最も成功しているのが現在リバプール監督のユルゲン クロップです。
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