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社長がスターになるべき時代【#ジェフユナイテッド千葉】2019シーズン総括その1 #jefunited #ジェフ千葉

●社長がスターになるべき時代

シーズンも終わりましたので恒例の総括です。J2に降格して今年で10年、上がれなかったので11年目も確定なわけですが、節目ということで例年より少し俯瞰的にジェフ千葉の現状について考えてみたいと思います。

清水秀彦さんがベガルタ仙台の監督をされていた頃、インタビューをしたことがあります。2002年か2003年だと思います。Jリーグが開幕してちょうど10年ぐらいですね。

清水監督は「10年で最初にプロになったのは選手」と話していました。トレーニングに対する姿勢、技術や戦術の知識、さらに栄養の採り方などについても、10年経過して選手はすっかりプロ化したと。次にプロ化したのは「指導者」だったそうです。清水さん自身、当初は日産の社員のまま監督をしていましたが、「選手がプロになっている以上、監督がアマチュアというわけにはいかない」として退社していました。ただ、指導者がプロ化したというのは身分の話ではなく、プロ選手を率いるに相応しいスキルを持つようになったということです。

しかし、あの時点で清水さんは「フロントはまだプロではない」と話していました。クラブを運営していくアイデアや手際といったところで、まだプロフェッショナルとは言えないところがあったのでしょう。

あれから17、18年経ちました。Jリーグのフロントもかなりプロ化が進んでいると思います。「スター社長」と呼べそうな社長も出てきました。北海道コンサドーレ札幌の野々村芳和社長、退任しましたがV・ファーレン長崎の髙田明社長。髙田社長はもともとカリスマ的な経営者でしたしね。

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