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いくら得点しても失点が多すぎると…ハイレベルな残留争い【戦術分析:国内】J1第22節 #横浜F・マリノス 1-2 #名古屋グランパス

明治安田生命J1リーグ第22節
横浜F・マリノス 1-2 名古屋グランパス
https://www.jleague.jp/match/j1/2018/081509/live/

●ハイレベルな残留争い
これが残留を争っているカードですから、J1はレベルが高いですわ。対戦時の順位は横浜FMが13位、名古屋は18位。横浜FMはこの試合で1点取り、22試合で36得点と首位・サンフレッチェ広島に並ぶ最多得点です。ところが、失点も最多の39失点。これは名古屋も同じで最多失点です。

いくら得点しても、失点が多すぎるとリーグの順位は上がらない。ジェフ千葉も人ごとではないわけですが。失点のリスクを負いながら攻撃しているので点が取れている面もありますが、それだけなら得失点の収支はたぶん赤字にはならないと思うんですよ。それ以外の何かがあるから失点が膨らむのではないかと。そんなことも考えながら、ハイレベルすぎる残留争いを見ていました。

●ジョーの駆け引き
横浜FMは3バックに変えたんですね。「3-4-3」または「3-4-2-1」という感じでした。中央を中澤佑二、ドゥシャン、栗原勇蔵で固める守備強化なのでしょうが、マンチェスター・シティも昨季のあたまは3バックでしたから、シティ・グループの方針からはたぶん外れていないのだと思います。

名古屋は「4-4-2」、ジョーとガブリエルシャビエルの2トップです。新加入の前田直輝の活躍が光っています。当初はジョーと前田の2トップでしたが、両サイドがガブリエルシャビエルと玉田圭司では、さすがに守備がきついですからね。

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