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【2017年前半戦総括】ようやく先が見えてきました

●半分消化してようやく先が見えてきました
前半戦終了ということで、ここまでをざっくり振り返ります。キャンプでは「これ、大丈夫か?」という感じが選手の間でもありました。やたらと高いライン、とにかく前からのプレス……、ハイライン・ハイプレスというやつですね。あと、食事管理などけっこう細かいのもなにげに不評でした(笑)。

「ちばぎんカップ」の柏レイソル戦ではハイラインの弱点をもろに突かれたこともあり、選手間にも不安がありました。ただ、かなり思い切った戦術なので多少の時間は掛かります。問題はモノになるのが「いつ」かでした。結論を言うと、まだモノになっていないかもしれませんが、体裁は整ってきました。

フアンエスナイデル監督は第2節・モンテディオ山形戦[1△1]で「これが我々の進む道」と言っているので、この時に形そのものは明確になっていたのでしょう。しかし、いくつかの問題点があり、その中には解決されたもの、いまだ解決されていないものがあります。先が見えてきたのは直近の2試合でしょう(第20節・FC岐阜戦[6〇4]、第21節・大分トリニータ戦[4〇1])。ここからが本番というところですね。

●ハイラインのリスクマネジメント
もうすっかりお馴染みでしょうから、今季の戦術についてはざっくりと。要は、相手のプレスをパスワークでかわしてボールを保持して攻撃する。攻撃はサイド中心。押し込んだ後にロストしたら即座にハイプレス。そしてなるべくハイラインをキープ。

J2の特徴はハイプレスを外せない、引かれたら崩せない。なので、多くのチームがハイプレスして相手のミスを狙いますが、それは長く続かないから基本は引いて守る。引けばそんなに崩れないので。つまり、千葉の戦術はそうしたJ2の現状を超越しようとする試みなわけです。

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