【レビュー】J2第19節 水戸3●1千葉「前進どころか後退」
2017明治安田生命J2リーグ第19節
水戸ホーリーホック 3-1 ジェフユナイテッド市原・千葉
http://jefunited.co.jp/top/matches/2017/0617/result/
●前進どころか後退
「就任以来、最悪の出来だった」(千葉、フアンエスナイデル監督)
進歩どころか退歩していた内容だったので、監督のボヤキも分かります。水戸のプレスが速いのは十分承知して臨んだ試合でした。逆に、そこを意識しすぎたところもあったと思います。
しかし、あの程度のプレスなら外せないとダメなんじゃないでしょうか。守備がハイリスクなこと、決定率が良くないこと、引かれた時に崩す力が足りないこと、これらの課題があるのは確かです。ただ、相手にプレスされても外せる、ビルドアップできる、というところは、できていたはずです。まあ、これも相手によりけりではありましたが、この部分で進歩がないどころか後退していたのは残念です。
ハイプレスの効果はありましたが、それで高い位置でボールを奪えていたわけではありません。だいたいロングボールで回避されていました。そうすると、ビルドアップがうまくできないとチャンスは作れない、ということになります。
●流れをつかんだ時間帯で失点
立ち上がりはそんなにビルドアップに失敗していたわけではありません。右側は山本真希、町田也真人、船山貴之の3人で深い場所まで運べたシーンが何度かありました。20分ぐらいですかね、左の乾貴哉のところを集中的に狙われてからリズムが悪くなりました。
「そんなに経験のある選手ではなく、イエローももらっていましたし、バタバタした感じを見て、圧を掛ければストレスを感じるだろうということで流れの中で(千葉の左サイドを)突いていこうと」(水戸、西ヶ谷隆之監督)
ビルドアップについては後述しますが、30分前後にはいったん押し込む流れには持っていっていました。
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