【2016年総括】明治安田生命J2リーグ 第29節~第42節(文・西部謙司)
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●終盤に若手の台頭
総括も最後、明治安田生命J2リーグ戦第29節~第42節です。第26節の横浜FC戦[1●2]から長谷部茂利監督代行になっていました。長谷部監督代行は守備の整理から手を付けましたが、当初結果は出ていません。ただ、一朝一夕に行くものではないですからね。
千葉はJ2に降格して以来、あまり守備に力を入れてきませんでした。課題はどうやって点を取るかで、守備のロジックをきっちりさせていこう、という方向ではなかった。守備の練習をしていない、というわけではないのですが、そこに注力してきた時期があまりなかったんですね。おまけに選手も大幅に入れ替わっています。だから誰がやっても時間は掛かると思っていました。
第35節の京都サンガF.C.戦を0-3で落として、プレーオフ圏内が難しくなります。この試合が分岐点ですね。第37節の徳島ヴォルティス戦[0●1]からセンターバック(CB)に岡野洵、左サイドバック(SB)に乾貴哉と、若い2人がレギュラーポジションを獲得しています。この徳島戦には負けましたが、残りの5試合は2勝2分け1敗。敗れたホームの北海道コンサドーレ札幌戦(第41節/1●2)も内容は良かった。指導の効果が出てきたのかもしれません。
●多すぎた失点
最終順位は11位、得点52、失点53。J2が22チームになってからの5年間で比較すると、得点は61(12年)→68(13年)→55(14年)→50(15年)→52(16年)となっています。2013年の68得点をピークに昨季は50得点まで落ちましたが、今季はわずかながら増えています。一方、失点の方は33(12年)→49(13年)→44(14年)→45(15年)→53(16年)。今季の失点数が大幅に増えている。
失点増の原因として考えられるのが、メンバーの大幅な入れ替えです。
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