【レビュー】J2第37節徳島1●0千葉@鳴門大塚-「ああJ2なんだな」(文・西部謙司)
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明治安田生命J2リーグ 第37節
徳島ヴォルティス 1●0 ジェフユナイテッド市原・千葉
http://www.jefunited.co.jp/top/matches/2016/1023/result/
●J2らしい試合
いきなり余談ですが、けっこう風が吹いていて寒かったんですよ。で、試合後にぶらぶらと川沿いを歩いて鳴門方面へ帰ったのですが、誰もいないんですわ。人に会わない。まあ取材を終えてからなので、それなりに時間は経っていますけど、こんなに寂しい帰り道もそんなにありません。何が言いたいかというと、ああJ2なんだなと。J1の試合なら、こんなに早く人がはけません。
ある意味、試合もJ2らしいものだったと思います。
前半は徳島が高い位置からプレッシャーを掛けてきて、千葉はうまくビルドアップできず、相手のペースに巻き込まれて19分に失点。後半は徳島が引いたので、千葉はパスを回して完全に押し込みます。しかし今度はなかなか崩し切れないままタイムアップ。後半だけ見ると千葉は力があるように見えるかもしれませんが、問題は前半なんです。
つまり、相手のハイプレスを余裕でいなせる技術がない。これはJ1とJ2の分かりやすい差だと思います。
ロングボールとハイプレスでペースをつかむのはJ2らしい戦い方です。関塚隆前監督も一時期これをやろうとしていました。ただ、これはJ2仕様なんです。J1の上位チームは、余裕でプレスを外してカウンターに持っていきます。J2のチームの多くはそれができない。だからハイプレスで昇格するチームが毎年あるのですが、だいたいすぐにJ2に戻ってくるわけで。
徳島の方も逃げ切れたとはいえ、後半は押し込まれっぱなし。もう少し時間があったら同点にされていたかもしれません。こちらもハイプレスをかわしてカウンターに持っていけない。実にJ2中位同士という感じの試合だったわけです。
●岡野、乾の初先発
千葉は先発メンバーを代えてきました。岡野洵、乾貴哉が初先発。岡野はセンターバック(CB)、乾は左サイドバック(SB)です。右SBも久々に多々良敦斗、ボランチも山本真希が入りました。
エウトン | 船山貴之 | |||||
町田也真人 | 菅嶋弘希 | |||||
山本真希 | アランダ | |||||
乾貴哉 | 岡野洵 | 近藤直也 | 多々良敦斗 | |||
佐藤優也 |
「ケガ人などを除いて、現在でベストの選手を並べるとこうなりました」(千葉、長谷部茂利監督代行)
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