★無料記事【インタビュー】VOL.22「北爪健吾〜ストロングポイントに右サイドを加えたい」(取材・構成 西部謙司)1,011字
北爪健吾(DF)
北爪選手は専修大卒のルーキーですが、右SBの即戦力として期待されています。大学時代からキャンプや練習試合には参加していて、ジェフの雰囲気にもすっかり慣れているようですが、プロデビューとなるとまた心境も違うようです。(収録日:3月2日)
――プロとしてキャンプに参加してみていかがでしたか。
北爪 通用するところと、まだまだなところがあります。自分の特徴をどう生かしていけばいいのかを考えています。大学のときは運動量を生かして何度も攻撃に参加していましたが、プロになるとより質が問われます。無謀に上がるのは良くないので、そのあたりの判断が大事だと思います。
――大学とプロの大きな違いは個人能力です。そこで大学時代と変えているところ、気をつけていることは何でしょうか。
北爪 個人のスキルだけで状況を打開できるのが大学ですが、そのままではプロでは通用しないと思っています。ボールに触る前のポジショニングなど準備のところが大事だと感じています。あとは周囲との連係ですね。プロは個人技が高いですから、1対1では止めきれないこともあります。そのときにいかに周囲を動かして連係で守るかは一番大きいかもしれません。プロになってからそれは意識しています。
――ポジショニングなんかは大学生のほうが、ある意味でプロよりもセオリーどおりに守っている。ただ、セオリーだけだとプロの選手は止めきれないこともありますよね。
北爪 そうですね、大学のほうが良い意味で無駄な動きが多いというか、ポジション修正はやっています。ただ、プロはそういう動きも見られていて対応してくるので、相手の特徴を考えながら隙を作らないように守らなければいけないと思っています。試合中に相手のストロングポイントを感じて、逆にそれに対応できれば自分が攻撃に出るチャンスも出てきますから。そこが勝負ですね。チームのストロングポイントは左サイドからの攻撃ですが、それに右サイドを加えていきたいと思います。
ちなみに先日フクアリで行われた山形とのプレシーズンマッチでは、「すごく緊張した」そうです。フクアリでプレーする機会は大学時代でもあったのですが、プロ同士の試合で観客も入ってという状況はまた違っていたとのこと。
山口慶選手が引退して、右SBは北爪選手の開幕スタメンが濃厚です。プロ入り初フクアリを山形戦で経験しておいたのは良かったかもしれませんね。