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【レビュー】J2第40節千葉0-2長崎@フクアリ「長崎の守備力が千葉の攻撃力を凌駕していた」(2013/11/11)

完敗中の完敗

 これぞ完敗、ほぼ何もやらせてもらえずに0-2。ぐうの音も出ません。長崎は守備が固かったですねえ。非常に良い組織の守備だったと思います。ほとんど崩せなかった千葉にも問題はあるのですが、今回は相手の守備力が上回ったのではないでしょうか。

3回のチャンスを逃す

 前半、千葉には3回のチャンスがありました。そしてチャンスらしいのはこの3回だけでした。16分、兵働昭弘から田中佑昌へ斜めのパスが通り、田中が左足でアーリークロス、ケンペスが飛び込んで頭で合わせますが枠を外れます。続いて、今度は右の米倉恒貴からのクロスをニアへ走り込んだ田中がシュートしますがGKに防がれました。この流れで右CKをキム・ヒョヌンがボレーで狙いますがこれも枠外。

 この立て続けのチャンスのうち1つでも決まっていれば、試合の流れは多少変わっていたでしょう。

 長崎は縦にロングボールを使いながら攻め込み、そこで得たFKからチャンスにつなげます。岡本拓也のキックは脅威になっていました。26分、右サイドのFKを岡本がカーブをかけてゴール前へ、古部健太がヘディングで裏へ落としたところに走り込んだ山口貴弘が押し込みます。36分には幸野志有人のクロスを金久保彩が豪快なボレーで叩き込んで2-0としました。

千葉 先発フォーメーション

[4-2-3-1]
ケンペス
田中 町田 兵働
佐藤健 山口慶
高橋 山口智 キム 米倉
岡本

長崎 先発フォーメーション

[3-4-2-1]
奥埜
幸野 佐藤洸
古部 金久保
井上 岩間
山口 岡本
金山

長崎の守備戦術にはまる

 後半、千葉の決定機はゼロ。がっちりとブロックを作った長崎の守備を前にほぼ何もさせてもらえませんでした。なぜ、そうなってしまったのでしょう。

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