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[コラム]栃木番記者が語るJ昇格1年目で躍進する長崎の“いま”

 J昇格1年目ながら18勝9分12敗――。高木琢也監督が率いる長崎は千葉と勝ち点1差の5位につけている。今節、千葉は長崎をホームに迎えるが、プレーオフ出場権を争うライバルでもある長崎とはあらためてどんなチームなのだろうか。前節行われた長崎-栃木の取材に訪れたエル・ゴラッソの栃木担当である片村記者に長崎の現状を聞いた。


「規律とハードワーク」。スモールクラブ躍進の要因として挙げられることが多いキーワードだ。今季J初年度ながら上位につけている長崎についても、それは当てはまる。一般的にハードワークを信条とするチームは、選手の個人能力で劣るということが前提となっている。金銭的に余裕のない長崎ももちろん例外ではなく、栃木の松本育夫監督も試合前には「長崎はカギとなる選手がいるわけではない」と豪語していた。

 しかし、シーズン終盤で5位をキープする長崎の強さは、そんなありきたりな“スモールクラブの頑張り”だけではなかった。3日の諫早では、それをまざまざと見せ付けられた。結果から言えば0-2で栃木が完敗したわけだが、何よりも目を引いたのは、ポテンシャルをフルに引き出された選手たちが見せる、個人能力の高さだった。

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