「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

後半は攻め続けたが、序盤の失点が響き痛恨の敗戦/高円宮杯U-18プレミアリーグEAST 第21節 柏U-18 vs 流通経済大柏高校【レビュー】

高円宮杯 JFA U-18プレミアリーグEAST 第21節

柏U-18 0−1 流通経済大柏高校

2022年11月27日 日立柏総合グラウンド 15:00KO

得点者:6分 佐藤瑠河(流経大柏)

●メンバー

GK21タイガ オリバー ハーパー、DF2足立凱、3花松隆之祐、4大槻豪、5西村龍留(C)、MF6大橋斗唯(→46分8中村拓夢)、7大嶋優斗(→84分14逢坂スィナ)、10モハマド ファルザン佐名、FW9山本桜大、13栗田翔馬(→46分46関富寛太)、29ワッド モハメッド サディキ(→72分18近野伸大)

同日午前中に行われた他会場での試合結果によって、勝てば残留に大きく前進する重要な一戦となった。

しかし先制したのは同じく残留が懸かる流経大柏。開始早々、ロングボールから前が開いたところを佐藤瑠河が決めて柏のネットを揺らす。

反撃に出たい柏だが、流経大柏の勢いのある前線からのプレッシャーによってボールを循環させることができず、大きなチャンスを作れないまま前半の45分が終了した。

後半は「ボールを欲しがることが得意な選手を入れて、時間を作る」(酒井直樹U-18監督)という狙いから、中村拓夢、関富寛太が入り、彼らがサイドで起点を作ったことで柏らしいパスワークが蘇り、同時に西村龍留、足立凱という両SBのオーバーラップを促し、攻撃には厚みが加わった。

さらに72分に近野伸大を投入し、山本桜大との2トップにシステムを変更。前線にパワーが加わり、サイドアタックやセットプレーからゴール前のシーンを何度も作り出した。

だが、流経大柏の守備陣の集中は非常に研ぎ澄まされており、最後のところではCB陣を中心に入ってくるボールを跳ね返し続けていく。

そして1−0で逃げ切った流経大柏のプレミアリーグ残留が決定。逆に残留を手繰り寄せることができなかった柏U-18にとっては、ホームで痛恨の敗戦となった。

 

試合終了後コメント

○酒井直樹U-18監督

「事前に行われた試合の結果で、この試合を取れればうちも自力で残留ができる局面だったんですが、過剰に意識しすぎたところがあったのかもしれません。少し消極的というか慎重というか、いつもならば刺していく、前に入っていくところが遅れてしまい、焦りもあったと思うんですが、そういうところでうまくいかないところがありました。今週はみんなすごく意識高くやってくれて、失点シーンも想定して練習をしていたんですけど、それでやられてしまい、こちらの落とし込みも含めて不足していたと思います。でもあと1試合あるので、切り替えて、僕らはやるだけなので、しっかりとレイソルの名前を背負って責任を持ってやらなければいけないと思います。次の試合を勝つために良い準備をするだけです」

 

○モハマド ファルザン佐名

「絶対に勝たなければいけない試合で、残留が懸かっていて、みんなで勝つという気持ちでやっていたんですけど、最初に失点してしまい、そこから自分たちの攻撃がうまくいかなくて勝てなかったのが悔しかったです。流経は前から来るので、後ろで剥がして前進していくというのをやっていたんですけど、剥がすところまで行っていたんですけど、前まで入るところまでいけなかったのが今日の課題でした。後ろのビルドアップに参加して、自分から剥がしてというのはよかったですけど、もうちょっと縦パスを増やせていたらというのが正直な感想です。次、勝たないと終わってしまうので、みんなで勝ちにこだわってやっていきたいと思います」

Reported by 鈴木潤

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