「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

ボールを奪った後の前進していく術に欠け、未勝利は続く/J1 第32節 柏 vs C大阪【レビュー】

2022明治安田生命J1リーグ 第32節

柏 0−0 C大阪

2022年10月8日 三協フロンテア柏スタジアム 16:04KO

●スタメン

GK佐々木雅士、DF北爪健吾、高橋祐治、上島拓巳、古賀太陽、三丸拡、MFドッジ、椎橋慧也、マテウス サヴィオ、FW細谷真大、ドウグラス

自分たちの思うようにボールを動かせずに、押し込まれる時間が長かった印象」と古賀太陽が振り返れば、C大阪の清武弘嗣もまた「基本的にボールを握れていたので、ほぼほぼ攻撃をしていたなというイメージがある」と試合の感想を述べた。

両チームのキャプテンの述べた言葉は、この試合の図式を顕著に物語る。ほとんどの時間帯で守勢に回る柏と攻め続けるC大阪、その展開は序盤から最後まで続いた。

今回に限らず、柏が劣勢に回る理由の多くは5−3−2の中盤3枚の両脇を何度も何度も使われ、スライドが間に合わなくなり、スペースを与え、そこへの侵入を許すという形が大半を占める。C大阪は頑なにサイドを変えながら、右の松田陸、左の山中亮輔、攻撃面で特徴を持つSBがフリーの状態で柏の中盤の両脇のスペースを突き、スライドの遅れに伴うマークのずれが生じる柏は、そこから何度も危ないシーンを迎えた。

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