古賀太陽「もう少し押し込んでからの時間を作るべき」／J1 第32節 柏 vs C大阪【試合終了後コメント】

2022年10月08日 19時48分　
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○古賀太陽

−試合を振り返って。

「なかなか自分たちの思うようにボールを動かせずに、押し込まれる時間が長かった印象です。ただ、前節同様ゼロで抑えられたところはプラスに捉えていいと思いますし、攻撃の形に関しては決定機を作り出す回数は少なかったと思うので、そこは引き続き課題かなと思います」

−C大阪が入れてきたボールを前向きで奪うシーンは多かったですが、そこからの展開で難しかった部分とは？

「相手のSBがかなり高い位置を取ってくるという情報は入っていましたし、実際にそういう形で攻撃もしてきたので、そこを跳ね返した時に、いかにその背中を使うかというところは、もともとスカウンティングや練習でも意識していたことなんですけど、なかなかそのSBとCBの間のスペースを有効的に使えなかった印象なので、全体としてどこが空いていて、どこから攻めた方が効果的なのかを把握しながらプレーすることが今日の試合では足りなかったと思います」

−背後と前との距離が開いてしまった？

「まず守備の部分で、相手の最終ラインに思うようにプレッシャーがかからない状況が最初は続いて、SBがあれだけフリーでボールを持ちながら、相手も自分たちの背後を狙ってきていたので、そこで自分たちが下げられていたのもあると思いますし、そこでクリアしたり、奪って繋げたところで、なかなか前との距離感を詰められずに、そのまま攻撃を完結する形が多かったと思います。そこはもう少し押し込んでからの時間をつくるべきだと思いますし、サポートというところも今日は足りなかったと思います」

−あれだけ攻められた中で、危ないシーンはありましたが2試合連続無失点。守備の評価について。

「高い位置で奪ってショートカウンターという形はできなかったですけど、押し込まれた位置でも跳ね返したり、ぎりぎりのところで全員が守ることに関してはある程度評価していい部分はあると思うので、そこは継続していきながら、より高い位置でボールを奪うということにフォーカスしてやっていければと思います」

−5−3−2から5−4−1にシステムが変わりましたが、その変更について。

「SBに良い形でプレッシャーをかけられない形がずっと続いていた中で、システムを変えたことでスイッチは入りやすくなったのはピッチでも感じていましたし、全体がボールを誘導していく作業ができるようになったと思うので、早い段階でシステムを変えられたことは失点せずに済んだ一つの要因なのかなと思います」

−逆に後ろに重くなった印象ですが？

「やっぱり自分と（高橋）祐治くんの背中は常に相手も狙っていましたし、スカウティングでもそういう情報が入っていたので、なかなかラインを思うようにあげられずに90分終わってしまった印象があります。ただ、背後を埋めたところからどう押し返していくかが今の課題だと思います」

−リーグ戦8試合勝ちなし。今年やってきた5−3−2がここにきて思うように機能しない印象ですが、前半戦と比べて違うところはありますか？

「前節はある程度敵陣での時間帯が多かったと思いますけど、少し強度が上がったり、プレッシャーに出てくる相手に対して、剥がしながらという作業ができないシーンが多いと思っているので、一個プレッシャーを回避したあと、どうボールを運んでいくかというところで、もう少し相手陣地でボールを動かす時間を長くしていかないと、2トップだけの関係に頼ってしまっても相手も守りやすいと思います。そこに2列目、3列目が関わっていく全体の距離感でいられるよにしないと、いくらやってきたシステムであってもそこは良さを出していけないと思うので、距離感やボールの運び方はずっと課題ですけど、そこは全員が共通理解を持ってやっていくべきだと思います」