「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

武藤雄樹「もう一度上位に食らいついてくために一つずつ勝っていく」/J1 第19節 柏 vs 鹿島【試合終了後コメント】

○武藤雄樹

−神戸戦に続き今季2得点目。得点感覚は戻ってきましたか?

「ゴールが取れない時でもゴールは常に狙っているんですけど、今日のゴールに関しては前回ゴールを決められたことで、より自信を持ってピッチに立てたと思います。FWは一つのゴールで勢いが出るものだと思うので、そういう意味では今日も自信を持って入りましたし、チームのためにゴールを決めるという思いが、すぐに結果に出たと思います」

 

−武藤選手と中村選手が入ってからはチャンスも増えました。その中で勝ちきれなかった原因は?

「僕が入ってからチャンスがあった中で決めきれなかったというのが一番の今日の敗因だと思います。僕自身もゴール以外の部分でチャンスがあっただけにもう1点決めなければいけなかったと思いますし、そこは残念な部分ですけど、チームとしてはなかなかチャンスが作れない試合が事実としてあるので、そういう意味では多くのチャンスを作れたことを前向きに捉えて、今度はそれをいかに再現性を持って作り出せるかと、最後の部分、決め切るところをよりフォーカスしていければ今日みたいな試合を今後勝ち試合に持っていけると思います」

 

−上位直接対決2連敗ですが、前節に比べるとポジティブな要因も多かったという印象ですか?

「相手が違うので、F・マリノスと比べると鹿島のサッカーの方が僕たちとしてはやりやすかったので、この間の試合と比較してもあまり意味がない気がします。ただ、上位に行くためにはこういう試合で勝つか勝たないか、言うだけでは簡単ですけど、鹿島はこういう試合に勝って上位に残る、僕たちは負けてしまったので、もう一度食らいついてくために一つずつ勝っていかなければいけないと思います。今日のように積極的にゴールに向かっていければ、よりチャンスは増えていくと思います」

 

−PKを決められた後、武藤選手が声を掛ける場面がありましたが、チームにどういう声をかけたんですか?

「試合の流れ的にも、もちろん決められてしまったのは痛かったですけど、まだ諦めるような時間でも内容でもなかったので、必ずもう一度同点、ひっくり返すチャンスはあると思っていました。そういうところでみんなに気持ちを落とさないようにということを伝えたかったんですけど、それは声だけでなくて、自分は一番前にいたので、もう1点決めてチームを引っ張らなければいけなかったという反省があります。柏の中だと僕は歳が上の方なので、苦しい時に引っ張っていける存在になっていけたらいいと思います」

 

−今日のような接戦でポイントになったのはどこだと思いますか?

「勝負が決まるのは一瞬のプレーで、今日で言えばPKがフォーカスされてしまい、そういうところで試合が決まってしまうと思うんですが、誰が悪いということではなく、そういうところで一瞬のチャンスを掴むか、掴まないかが今日みたいなゲームだと思います。鹿島はああやって決めましたけど、僕たちにチャンスがなかったというとそういうわけではないですし、決められるチャンスがあった中で決めきれなかった、サッカーで一番難しいところはそこですけど、今日で言えばみんな最後まで走って、しっかり裏を突いていくこと、監督の求める事はやっていたと思うので、今日に関してはゴール前の質、個人の部分になってくると思うので、そこを決められるように、また個人個人が質を高めていくしかないと思います」

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