「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

大南拓磨「後半にセカンドボールを拾えなかったことは修正しなければいけないが、1失点で抑えられたのは良かった」/J1 第16節 柏 vs 清水【試合終了後コメント】

○大南拓磨

−前半から後半15分ぐらいまでは狙いどおりの試合展開だったと思います。その時間に良かったこと、また後半20分以降は清水が攻勢を仕掛けましたが、その時間帯で意識したこと、徹底したことは何でしょうか?

「自分たちの良い時間帯はボックス脇を取れたり、相手の裏をうまく取れていたと思っていて、そこからラインを押し上げて、良いサポートも入って得点が入ったというのがあると思うので、そこが良かった思います。自分たちの悪い時間帯は、逆に相手にボールを放られて、自分たちの背後を取られる嫌な時間が続いた中で、まずは我慢強く守ろうというのと、しっかり前線と最終ラインをコンパクトにしてセカンドボールを拾えるようにしよう言っていたんですけど、うまくセカンドを拾えなかったので、そこは修正しなければいけないと思いますし、ああいった時間帯に失点しないのが大事ですけど、1失点で抑えられたのは良かったと思います」

 

−最近は上島選手、古賀選手のフィードからWBに付けて一発でチャンスになるシーンが増えています。その攻撃のバリエーションについて。

「拓巳くんはフィードがすごくうまいので、前の札幌戦もそうですけど、裏のスペースが空いたらどんどん走ってくれと拓巳くんには言われていますし、飛ばすパスで相手もずれるので、そこで時間ができて自分たちがボールを持つ時間が長くなるのは僕たちの狙いなので、これからもどんどんやっていきたいと思います」

 

−札幌戦の前までは無得点の試合が続きましたが、その時も攻撃のバリエーションは広がっているという手応えがあった?

「そうですね。自分たちが前を向いてプレーする時間が増えていたので、最後のフィニッシュのところで精度を欠いていたので、前の試合からそうですけど、そういう部分で点が入るようになりました。それはどんどん続けていき、これから質を高めていきたいと思います」

 

−今日はセットプレーから得点を決めました。得点場面を振り返って。

「セットプレーで拓巳くんがファーサイドにいて、絶対にそこは競り勝つというのはみんなが思っていたので、そのセカンドを真大が回収してくれて、たまたま転がってきたので思い切り打ちました」

 

−3連敗したときと比べて、今は最終ラインが高くなった印象です。高くなったことでどういう効果が表れていますか?

「ラインを高くして、FWからディフェンスラインの間をコンパクトにして、しっかりセカンドボールを回収することは監督からずっと言われています。3バック、WBが下がってしまうことで間延びしてしまうことが多かったので、前から(プレッシャーに)行っているのに、僕達が下がってしまうみたいな。そういうところで裏のケアは(佐々木)雅士に任せて、僕らは前にいくことでしっかりはめてショートカウンターとか、良い守備から良い攻撃に、距離感が良いことでそういうのが生まれると思っています」

 

−佐々木選手がここ数試合スタメンで出ていますが、大南選手から見た佐々木選手のプレーの印象と、練習では細谷選手とマッチアップすることもあると思いますが、細谷選手の凄さを教えてください。

「雅士はまだ若いですけど、この前『緊張する?』と聞いたら、『全然緊張しないです』というぐらい、すごい図太い神経を持っているし(笑)、僕たちが安心して後ろを任せられるぐらいずっしり構えてくれているので、僕たちとしてもやりやすいですし、足元もうまく落ち着いて相手をかわすこともできる選手で、自信を持って後ろを任せられると思います。

みんな見ていてわかると思うんですけど、真大は速いですし強いですし、無理が効く選手で、ちょっとでも僕たちが後ろ向きになって処理をミスしてしまうと、そこにぐっと入り込んでくる力もありますし、一発で相手を置き去りにする突破力もあるので、そこは対峙して嫌だなと感じますし、仲間だとすごく頼もしいです」

 

−今季はシーズンを通して失点を抑えられていますが、守備面の手応えと課題を教えてください。

「前から行く時間帯、守る時間帯をもっと中で話し合いながら、明確にしていかなければいけないと感じていますし、サイドに振られたりサイドチェンジをされたり、スライドが間に合わないで間を取られるシーンも多いので、そこのスライドのスピードと強度をもっと上げなければいけないと思いますし、前が行った時の後ろの連動ももっと精度を上げられると思っています」

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