「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

ネルシーニョ監督「今日の勝利で残留を決められたことを嬉しく思う」/J1 第35節 柏 vs C大阪【試合終了後コメント】

○ネルシーニョ監督

「前半の入りから選手たち一人ひとりが献身的にボールを動かし、テンポを作ってくれた、非常に良い入りができたんじゃないかと思います。相手のセレッソは守備おいては4−4−2のブロックを作り、堅い守備からカウンターに出ていく特徴のチームですので、なかなかうちの攻撃が前半はハイテンポで続いていたのもあって、前半の終盤、残り10分ぐらいは若干テンポが落ち出してはきたんですけど、そこはハーフタイムに入ってうまく修正し、もう一度しっかりとミドルゾーンでコンパクトに守備ラインを引こうと、そこからボールを奪ってクリスのスピードを活かしてカウンターに出て行こうと選手たちに話し、狙いどおり(大南)拓磨が良い癩で攻撃に絡めたところから得点につながった、狙いどおりの形でもありました。得点の状況で言うと、拓磨、椎橋、武藤の関係が良く、そこから作った形で最後得点を決め切った試合だったと思います。なんとか今日1勝を挙げることができ、J1残留ができたことを純粋に嬉しく思っています」

 

−今日の勝利でネルシーニョ監督にとってJ1通算200勝になりましたが、200勝の思いと、もっとも印象深い勝利を挙げるとすると、どの試合になりますか?

「これまで日本サッカー界に17年従事してきて、ずっとJリーグで仕事をすることができていわけですが、日々仕事の中で誠実に目の前のタスクに向き合うと、その積み重ねが今日の200勝という記録を生むことができたと思います。非常に嬉しく思っていますし、自分に携わってきてくれた人たちに感謝の気持ちを伝えたいと思います。とはいうものの、今日残留こそ決めましたが、まだ今シーズンは終わっていないので、本来我々が目指していたのは、この位置で終えることでなかったので、そういう意味では最後しっかりとシーズンが終わるまでしっかりとやりたいと思います。

特に記憶に残っている勝ち試合は、これというのは難しいんですが、というのもどの勝利も表現できないぐらい気持ちの良いもので、嬉しいものです。その中で1試合をという話であれば、やはり2011年の浦和に最後勝ってチャンピオンを決めたゲームです。タイトルを決めたゲームというのは私自身のみならず、レイソルに関わる人の記憶に新しい貴重な意味のある勝利だったと思いますし、当時を振り返って見ると名古屋もガンバも、どのチームも接戦で、浦和に勝たなければタイトルが取れない状況で勝ってタイトルを取りました。いまだに(スタジアムの)廊下に飾ってある当時の写真を見ると感極まることもあったりします」

 

−2試合連続でスタメン出場しているドッジ選手がもたらしてくれたものは?

「ドッジは筋系のケガで、相当な重傷で相当な期間戦線離脱を強いられていました。名古屋戦に復帰し、かなり長い期間現場から離れていたので、序盤はうまくゲームに入れない時間帯もありましたが、ただそれは彼がプレーできなかった時間を考えると当然のことなのかなと思います。レイソルでは試合を終えた翌日に選手個人の疲労回復を計量する検査をしているんですが、その検査結果を見てもベストコンディションまでには程遠いのかなと。疲労回復に時間を相当な要している状況で、今日もスタメンでゲームに入りました。途中、椎橋と交代した理由については、あの時間帯は守備をもう少し補強しなければいけない流れにあったので、途中で入った椎橋もその部分をカバーしてくれたと思いますし、ドッジについてはプレーしながらコンディションを上げていくしかないと思うので、ゲーム勘についても同様のことが言えると思います。ただ前半は彼がビルドアップの際に起点となってボールを動かすプレーがよく見られたので、まだベストコンディションには程遠いですが、彼が少しずつやりながらコンディションを上げて行ってくれると思います」

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