「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

新布陣は不発。決定力、守備の強度ともに課題が見られた開幕戦/J1 第1節 C大阪 vs 柏【レビュー】

2021明治安田生命J1リーグ 第1節

C大阪 2−0 柏

ヤンマースタジアム長居 16:03KO

得点者:42分 大久保嘉人(C大阪)、85分 坂元達裕(C大阪)

●スタメン

GKキム スンギュ、DF高橋峻希、大南拓磨、大久保嘉人、古賀太陽、MF大谷秀和、椎橋慧也、瀬川祐輔、FW江坂任、呉屋大翔、クリスティアーノ

始動からここまで、すべての練習を非公開にして新たなチャレンジに取り組んでいた。ちばぎんカップも中止となったことで、その手がかりは「自分たちがボールを持ったときの攻撃」という選手の言葉のみだったが、ようやく2021年の開幕戦でその姿を披露することになった。

柏のシステムは4−3−3。前線に江坂任、クリスティアーノ、呉屋大翔を並べる布陣は、オルンガ移籍で懸念される得点力低下に伴い、攻撃に厚み出す狙いがあることは容易に想像がつく。

試合の入りは非常に良く、立ち上がり3分間で呉屋が2本のシュートを放ち、8分には大南拓磨のフィードから、C大阪のハイラインの背後を取ったクリスティアーノがボックス内でシュートを狙うなど、チャンスを作り出していた。

結果的に、この試合は35分の上島拓巳の退場によって数的不利を強いられ、それが勝敗に大きく左右したのは間違いない。ネルシーニョ監督も「この一人足りない状況というのは、最後まで今日の結果に響いた」と会見の場で明言している。

(残り 1533文字/全文: 2134文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ