「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

武者修行で培った実力と自信を携えて、上島拓巳は初のJ1に挑む【コラム】

©KASHIWA REYSOL

出場41試合はチーム内最多タイ。出場時間3480分はチーム最長。

これは期限付き移籍先の福岡で上島拓巳が記録した数字である。

上島は2020年シーズンのJ2で、堅守を誇った福岡において守備の柱に君臨し、圧倒的な存在感を示した。

ルーキーイヤーの2019年はバックアッパーの域を脱却できず、J2で10試合に出場したのみ。上島自身も「対人の強さや一人でボールを奪い切る力は本当に足りていない」と多くの課題を感じ取っていた。

そこで上島の元に届いたのが、福岡からの期限付き移籍の話だった。

当初は2020年シーズンも柏でプレーするつもりでいたが、福岡の長谷部茂利監督の「拓巳を使いたい」という熱意と、過去に中村航輔と古賀太陽が福岡の期限付き移籍によって柏復帰後のレギュラー獲得の足掛かりを掴んだ前例もあり、武者修行の決意に至った。

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