7年ぶりのタイトル獲得は叶わず。決勝戦で敗れた悔しさと目に焼き付けた光景を成長の糧に/YBCルヴァンカップ 決勝 柏 vs FC東京【レビュー】
YBCルヴァンカップ決勝
柏 1−2 FC東京
国立競技場 14:41KO
得点者:16分 レアンドロ (FC東京)、45分 瀬川祐輔(柏)、74分 アダイウトン(FC東京)
●スタメン
GKキム スンギュ、DF川口尚紀、大南拓磨、山下達也、古賀太陽、MF大谷秀和、ヒシャルジソン、クリスティアーノ、瀬川祐輔、FW江坂任、オルンガ
「落ち着け!大丈夫だから!」
応援に制限が設けられていることで、国立競技場の試合でもピッチ上で周囲の選手たちを落ち着かせようとする大谷秀和の声が響き渡っていた。
序盤からミスが多くリズムに乗り切れない試合展開の中で、16分にレアンドロに突破を許してFC東京に先制を許した。ゴール前で見せたレアンドロの落ち着き払った個人技は見事だったが、柏からすればその前のシーンでヒシャルジソンが飛び込んでしまい、フリーでゴール前まで運ばれてしまったことが悔やまれる。
与えたくなかった先制点によってチームはさらに浮き足立ち、拙攻が続く。ビルドアップが引っ掛かり、普段ならば通るはずのパスがずれて味方に通らない。ミスが引き金となり、2失点目を喫してもおかしくない場面もあった。大谷は冒頭の言葉を周囲にかけ続けていた。
ネルシーニョ監督も決勝戦という独特の場で、選手の硬さがミスの原因だったと分析する。
「ファイナルということで入りがちょっと硬かったのかなと思います。力み過ぎた結果、ボールを奪ってから攻撃に入るタイミングで攻め急ぎ過ぎた。そこでミスが続いたこともあって、相手にそこを拾われたという内容だった」(ネルシーニョ監督)
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