「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

ネルシーニョ監督「いろいろなハプニングをチームとして乗り越えられたことは、来季以降のチームの積み上げになっていく」/J1 第34節 柏 vs 川崎【試合終了後コメント】-無料記事-

○ネルシーニョ監督

「今日の対戦相手は今季の順位を見ても間違いなく今Jリーグで最も強いチームをホームに迎えて戦う非常に厳しいゲームであったわけで、その中でも前半は安定した戦い方ができていたんですが、さすがチャンピオンチームということもあり、後半に入って徐々にペースを掴んでからは、なかなかこっちが思うようにボールを運ばせてもらえませんでした。後半に失点を許してからも我々の選手は戦う姿勢を見せてくれましたし、残念ながら今日は勝ってリーグを締めくくることができませんでしたが、チームがやろうとしたこと、やり抜いたことについては私自身非常に満足していますし、川崎のようなチームに対して選手点を取ることができたことは、ゲームの流れの中でもいくつか見せ場を作れたということで、チームとしてはしっかりと戦い抜いてくれたと思います」

 

−今季1年のチームの成長をどのあたりに感じていますか?

「今年は我々レイソルに限った話ではないんですが、いろいろな制限、制約がある中で、コロナの影響でリーグが一時中断する期間もあり、その影響もあって我々が抱えている選手にケガ人が続出してしまいました。今年はそういったコロナ禍においてチームとして戦う姿勢を求められると、今シーズンは総力戦になるということは皆さんにお伝えしたとおりですが、今日の今日まで選手は諦めずに、最後の最後まで順位を一つでも上げようとしっかり戦い抜いてくれました。今季の成長というところでいうと、しっかりと個々に与えられた役割を誠実に果たす、そこを選手たちが心がけてやってくれたことで底上げができたと思いますし、シーズン中にハプニングを含めていろいろなことが起きるのは通例なんですが、今年はそういうハプニングが顕著に表れた1年になりましたが、これをチームとして乗り越えられたことが来季以降、またチームとしての積み上げになっていくと思います」

 

−桐畑和繁選手の退団が発表されました。ネルシーニョ監督にとって桐畑選手とはどのような選手でしたか?

「キリ(桐畑)は言うまでもなく人としてオープンで明るいチームのムードメーカーです。ただ、そこばかりがフォーカスされがちですが、彼はGKとしても非常に有能な選手で、確かにここ最近はなかなか出場機会に見舞われず、出場時間は少ししかなかったかもしれませんが、ただ2014年の最後は菅野に代わってレギュラーとして定着しましたし、戦力として貴重な人材であったことは間違いなです。でなければこのレイソルに18年も関わることはなかったでしょう」

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