「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

ネルシーニョ監督「守備からカウンターに出ていく一連のサイクルが非常によく機能したゲームだった」/YBCルヴァンカップ QF C大阪 vs 柏【試合終了後コメント】-無料記事-

○ネルシーニョ監督

「準決勝を懸けて本日戦ったわけですが、今日のゲームに関しては終始我々の戦術プランを選手たちがしっかりやってくれたと思います。前日のトレーニングで戦術の確認をしましたけど、そのトレーニングのとおり選手たちがピッチで表現してくれたと思っています。今、ケガ人が多く、ピッチに立てない選手の分も、ピッチに立った選手が最後まで戦う姿勢を見せてくれました。守備からカウンターに出ていく一連のサイクルが非常によく機能したゲームだったと思いますし、ボールを引っ掛けてからカウンターに出ていく一連の攻撃の流れは、今年の我々の武器だと思いますので、前半もそうでしたがいくつか決定機をカウンターから作れていましたし、後半に入ってからも同じフォーメーションを維持しながらよりアラートに選手たちはピッチに入れていましたので、その結果が今日の勝利に結びついたと思います」

 

−守備のときは5枚を並べて戦っていました。その意図はどのあたりにあったのでしょうか?

「今のチームの現状を考えて、今自分の手元に抱えている戦力で考えられるオプションが、5枚で今日の相手に準備をするというところでした。実際にシーズンのスタートの時点で5人のCBがいたところが、4人がケガでメディカルのところで治療をしている状況です。現状、本職のCBが1人しかいないということで、まず今日のゲームが守備を堅く、そこから流れの中と、クロス、セットプレーに対していかに効率よく守備ができるかというところが鍵でした。そこを考えたときに、今日のゲームを考えたときに3CBで臨むところがプランでした。そこは先ほども話したとおり、前日のトレーニングで意図を伝えて、その意図を選手たちが理解してくれて、ピッチに立った選手たちがしっかりと遂行してくれたということです」

 

−90分を通じて、この試合に懸ける思い、勝利へのこだわりをすごく感じましたが、選手たちにどのような言葉をかけたのかと、今日の選手たちの戦いぶりはどのように映りましたか?

「先ほども言いましたけど、ポジショニングの確認をしましたし、今日もスタジアムに着く前にも映像を振り返りながらゲームの流れの中で相手が空けるスペースというものを、もう一度しっかりとレビューしながら選手たちに伝えました。スタジアムに着いてから、ロッカールームでは自分たちのペースで落ち着いてやれと選手たちに伝えて、その話のとおり、こちらが要求した戦術的なポジショニングの部分を最初から最後までよく理解してやったくれたと思いますし、今日のチーム全体の総括としては、今日の勝利というのはチームとしてこれから戦いを進めていくうえでの底上げになるより貴重な1勝だと思います。これまでなかなか実戦に絡んでこられなかった選手たちも、ここにきて出場機会を得たことで、これからさらにゲームに入っていきやすい状況を作れたと思います。今日ピッチに立った一人ひとりが、与えられた役割をしっかり理解して遂行してくれたと評価しています」

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