「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

6連勝という結果は評価できるが、一瞬の隙を突かれた立ち上がりの失点と、セカンドボールの対応には改善が必要/J2 第24節 栃木 vs 柏【レビュー】

明治安田生命J2リーグ第24節

栃木 1−2 柏

得点者:2分 乾大知(栃木)、17分 オルンガ(柏)、46分 クリスティアーノ(柏)

●スタメン

GK中村航輔、田中陸、染谷悠太、鎌田次郎、古賀太陽、MFクリスティアーノ、三原雅俊、ヒシャルジソン、瀬川祐輔、FWオルンガ、江坂任

 

 

相手の油断、不意をついて、思いがけない方法でおそうこと。不意打ち。

これが辞書に綴られている「奇襲」の定義である。

栃木が事前に用意してきたFKに柏は不意をつかれた。多くの選手がボールウォッチャーになっていた柏に対し、栃木のアクションは速く、大黒将志のシュートは中村航輔が一度は食い止めはしたものの、そのこぼれ球を乾大知がゴールへ押し込む。

時間はたっぷりあったので、しょうがないということもあったから、みんな落ち着いていた」(鎌田次郎)

試合開始早々の失点にも混乱せず、冷静さを保てていたのは良いことではある。

しかしスカウティングの段階で「トリックプレーがある」という情報を掴んでいたにもかかわらず、ああやって失点したのは軽率であり、逆に栃木に「いける」という手応えを与えたことで、試合展開を難しくした感は否めない。

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