「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

江坂任のスタメン起用で変化が見られた攻撃のバリエーション。欠けていたのは“ネットを揺らすこと”/J2第10節 金沢 vs 柏【レビュー】

明治安田生命J2リーグ第10節

金沢 0−0 柏

●スタメン

GK中村航輔、DF小池龍太、染谷悠太、上島拓巳、古賀太陽、MF菊池大介、ヒシャルジソン、大谷秀和、瀬川祐輔、江坂任、クリスティアーノ

 

3試合連続のドロー。いずれの試合もそれぞれ色合いの異なる内容だったとはいえ、決めるべきところで決めてさえいれば勝点3を手にできたという部分では共通している。すなわちこの3試合で、柏は6もの勝点を失ったことになる。

またしても決定力不足に泣いた試合だが、ネルシーニョ監督は「チームが当初予定していたプランを選手たちは遂行してくれた」と会見では納得した様子を見せた。

金沢はボールを持つと長いボールを前線のクルーニーに当て、そこからセカンドボールの争いに持ち込んでくる。その戦い方を予測し、染谷悠太、上島拓巳、古賀太陽の3枚が破綻なく立ち上がりから金沢の2トップをケア。空中戦ではクルーニーと競る選手がロングボールを跳ね返し、もう2枚がカバーに回る。その跳ね返りに対しては大谷秀和、ヒシャルジソンが的確な予測とポジショニングから、セカンドボールを収集し、金沢のストロングポイントを封じていく。

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