「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

バルセロナで盗難騒ぎ。但し、未遂に終わる【遠征記】-無料記事-

16日の夜、クラブワールドカップ決勝の時間帯にバルセロナのレストランで食事をしていました。TVではレアル・マドリードとグレミオの激しい戦いが映し出されていましたが、さすがはバルセロナ。TVを見ている人はほとんどいません。

ここがバルセロナというよりは、観光客が多いので、そもそもサッカーの試合自体に興味がなかったのかもしれませんが。

さて、本題はその翌日の昼間の出来事です。今回の欧州遠征で初のトラブル発生。危うくバッグを盗まれそうになりました。*結論を言えば、盗まれていません。

海外には結構な頻度で来ていますし、良いことではありませんがトラブルには実際に何度か遭っています。ただ、盗難・紛失の類は初めてでした。

今回の一件、内容はこうです。

バルセロナのスタバでコーヒーを飲みながらのんびりしていたところ、スペイン人のおじさんに声をかけられました。「スペイン語はわかりません」と言ってもひたすら話しかけてきて、僕の背後の方、ずっと奥の方を指差して何かを喋っているのです。

僕が座っていたのはテーブルを挟んで椅子が向かい合っている2人掛けの壁際席で、目の前なので椅子の上でも大丈夫だろうと、向かいの席にバッグを置いてありました。

スペイン語がわからないといっているのに、ひたすらスペイン語で話しかけてくるので、「なんか怪しいな…」とも思いました。「後ろを向かせようとしているんじゃないか、これは」と。基本的に僕は疑ってかかるので。

なので完全には顔を向けず、おじさんが指を指している方向へチラリと一瞬視線を向け、即座に目線を戻したその時です。別の男が僕のバッグに手をかけようとしているではありませんか。

「おい!」

と、咄嗟に日本語で声を上げると、するとその男は「ごめんごめん、返すよ」(言葉はわかりませんが、多分そんなニュアンスだと思う)と笑って立ち去っていき、声をかけてきた最初のおじさんは僕が声を荒げた途端に足早に逃げていってしまいました。

1人が気を引いている間に、もう1人が盗むというのは海外ではよく聞く話です。

バッグにはチャックしてあり、財布とパスポートはバッグの中のさらにチャックのかかったポケットに入れてありましたから、その一瞬だけでは中身を盗られることはなかったですし、なんとなく疑ってかかっていたので大事には至りませんでしたが、海外では目の届く範囲とはいえ向かい側の席にバッグを置いておくのも危険だなという教訓になりました。

次からは膝の下か、足元に置きます。

海外のスタバでは名前を聞かれてカップに書いてくれるんですが、結構スペルが違っています

(文 鈴木潤)

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