「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

第2回「救世主、現る」【2017シーズンレビュー】

川崎戦後のミックスゾーンで大谷秀和、栗澤僚一、武富孝介が「チームの守備の課題」を挙げた理由は彼らが危機感を抱いたからだ。

大谷も栗澤も、さらには武富も湘南時代に降格を経験している。わずかに歯車が狂っただけでも、そこから目を背けてしまえば、最後には取り返しのつかない結果となってチームに襲い掛かることを彼らは十分理解していた。

そんな彼らの強い意思表示は、間違いなく次の試合に大きな影響を及ぼした。

3月15日、YBCルヴァンカップの清水戦。

この試合は、リーグ第3節の川崎戦からスタメン8人が入れ替わった。久々に出場機会を得た選手たちのモチベーションが非常に高かっただけでなく、事前にチーム内には「オーガナイズをした守備ばかりではなく、自分たちからアクションを起こして奪いにいきたい」という考えが固まっていた。

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