「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

【特別連載~ネルシーニョ監督の手腕を振り返る~】 第8回「“ネルシーニョ・マジック”の正体 -その3-」 (3496文字)(2014/11/24)

卓越した采配で流れを一変させる“ネルシーニョ・マジック”。

それについて話を聞くと、当人は「決してマジックなどではありません」と、どこ吹く風と受け流す。もちろん、長年の経験から培った“勝負勘”が試合中に働く部分はあるにしても、監督が引き起こす“ネルシーニョ・マジック”は魔法などではなく、むしろ論理的采配、言わば“ロジック”と表現した方が適切だろう。

「監督が毎日選手たちを観察して、選手たちの状態を知ることが大事ですし、試合では常に状況は動いているので、その流れの中でチームが必要とすることを判断する。そういう情報を常に集めています。そして、それに応えてくれる選手たちがいて初めて成り立つのです」(ネルシーニョ監督)

スタメン抜擢や選手交代で、その起用した選手が結果を出すのは、日頃の観察によるところが大きいという。ならば、これはどうか。

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