「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

【緊急プレビュー】 「真夏の首位攻防戦!」 U-18プレミアリーグEAST第9節 柏レイソルU-18 vs 清水エスパルスユース [無料記事]

U-18プレミアリーグも前半戦の折り返しを迎え、2位の柏U-18と首位の清水ユースが激突する。

 

ここまで5勝2分1敗で勝ち点17の柏U-18は、6月に日本クラブユース選手権関東予選で連敗し、7年ぶりに全国大会の出場権を得られないというまさかの事態に陥った。さらに悪い流れは続き、天皇杯千葉県予選決勝でも、浦安SCに逆転負けで出場権を逃すなど、そのショックが直後のプレミアリーグに影響してしまわないかが心配だった。

 

しかし、下平隆宏監督は見事にチームを蘇生させる。主力選手に怪我人が発生したという事情があったにせよ、「現時点で調子が良い選手を起用した」と言うように、伊藤達哉、古賀太陽ら1、2年生を抜擢し、現在トップチームに2種登録されている選手でさえポジションは確約されていないとチーム内の競争意識を煽ることで、一時の停滞感から脱することに成功した。

プレミアリーグでは第6節以降、東京Vユース、市立船橋、青森山田と難敵との対戦が続くも、この3連戦を2勝1分で終え、勝ち点を17までに伸ばす。また、清水ユースが前節は市立船橋に0-2で敗れたため、首位は変わらずとも柏U-18との勝ち点差はわずか1にまで縮まった。

 

勝てば柏U-18が首位に立つ大一番。この一戦を前に、怪我で離脱していた中山雄太、手塚康平も合流、柏U-18のパスワークの中枢を担う2人のMFの復帰は非常に大きい。CBの上島拓巳、GKの松本健太がU-17日本代表の招集で、この一戦には出場できないが、前述の中山、手塚が不在の間にも、安西海斗、デン・ヘイジャー・マイケル・ジェームスが彼らの穴を補って余りある活躍を見せたように、鈴木哲平、中島玲央ら優秀なDFが揃っているだけに、彼らの活躍も楽しみである。

 

2011年のトップチームが成し遂げた「昇格初年度の優勝」という偉業を、ユース年代のトップリーグ、プレミアリーグでの達成を狙う柏U-18にとっては、今後の優勝争いにも大きく影響を及ぼす中盤戦の天王山と言っていいだろう。

試合は7月20日16時キックオフ、会場は日立台のアカデミーグラウンドだ。

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