「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

【無料公開】U-18プレミアリーグEAST第7節 市立船橋vs柏レイソルU-18レポート

7月6日 U-18プレミアリーグEAST第7節

市立船橋 1-1 柏U-18

得点者:9分 下村司(市)、47分 大島康樹(柏)

 

第7節を迎えたU-18プレミアリーグEASTは、4位の市立船橋と2位の柏U-18の上位対決が行われた。

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先制したのは、やや押し込まれていた市立船橋。9分、下村司の蹴った右CKが直接決まり、得意のセットプレーでファーストチャンスを生かした。市立船橋は、斉間隆希、椎橋慧也が鋭い出足で相手のパスワークの起点を潰し、柏U-18が得意とするポゼッションを展開させず、奪った後は裏のスペースを狙った縦に速い攻撃を仕掛けるなど、迫力のある攻撃で柏U-18のゴールを襲う。

対する柏U-18は、先制された直後こそ市立船橋の素早いプレッシングに押され気味だったが、この日中盤を務めた麦倉捺木、安西海斗を中心に攻撃を組み立て、ピッチ全体を広く使った攻撃で徐々にリズムを取り戻す。しかし、攻勢を仕掛けても市立船橋DF陣の身体を張った守りや、GK志村滉の好セーブもあって、同点ゴールには至らなかった。

 

ただ、ハーフタイムに下平隆宏監督が修正を施すと、後半の柏U-18はさらに動きが活性化。47分、左SB古賀太陽のオーバーラップからの折り返しを、大島康樹が確実に決めて1-1の同点に追い付いた。

その後、試合の展開としてはボールを保持する柏U-18と守ってカウンターを仕掛ける市立船橋という構図に。中でも左サイドのアタッカー、伊藤達哉のドリブルが冴え渡り、敵陣ペナルティーエリアの仕掛けは強烈なアクセントを与えた。70分には途中出場の会津雄生がGKと1対1になる決定機を迎えたが、ここでも市立船橋GK志村が立ちはだかる。また、市立船橋も柏U-18にポゼッションは許しながらも、前線のスペースを狙ったクリア気味のフィフティーのボールに対し、前線が競り合い、果敢に前へ出ていくため、自陣に籠った守り一辺倒ではなく、状況次第に押し返していく。

 

終盤は暑さもあって、両チームの運動量が低下。それぞれ持ち味を発揮し、お互いに何度もチャンスを作りはしたが、決定打に欠けて試合は1-1のまま終了。市立船橋と柏U-18による注目の千葉ダービーは、勝ち点1ずつを分け合うことになった。

 

下平隆宏柏U-18監督コメント

「今日は状態の良い選手を起用しました。みんな良かったと思います。左サイドの(伊藤)達哉は、最初は堅かったけど後半は持ち味を出してくれましたし、1年生の(古賀)太陽も良かったです。全体としては勝ち点3を取りたかったゲームですが、(ゴールを)取れるチャンスはたくさんあったので、仕留められなかったという印象です」

 

<U-18プレミアリーグEAST その他の結果>

JFAアカデミー福島 2-2 鹿島ユース

札幌U-18 4-2 流通経済大柏

東京Vユース 2-1 青森山田

三菱養和SCユース 2-4 清水ユース

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