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【天皇杯1回戦】石井圭太選手(クリアソン新宿)インタビュー「対戦は少し変な感覚ですね(笑)」

―まずは元気にプレーしているようでなによりです。

はい、元気でやっています。

 

―背番号45番でプレーしていますが、選んだ理由は?

これまで5番でプレーしてきたので、5のつく番号をという中で選びました。

 

―天皇杯の東京都予選では、法政大学、明治大学と、高い実力を誇るチームを倒しての優勝でした。

チームとして天皇杯本戦出場が史上初なので、まずはそこの部分でめちゃくちゃ盛り上がっています。明治や法政は年代別のに代表選手もいたりして、下馬評ではこちらが不利とみられていたんですけど、その中で勝ち進めたということも盛り上がりにつながっていると思います。

 

―Jクラブとの公式戦ができるという意味でも、選手としてはモチベーションが上がっているのでは?

そうですね。おそらくチームとしてJクラブと戦う公式戦は初ですし、多くの方が応援してくれること、注目度が高いことを含めてやる気に満ちているようなかんじです。

 

―ゴルゴにとっては昨季まで所属していたいわてグルージャ盛岡との対戦。どういった感覚ですか?

まず天皇杯の日程、対戦表が出た瞬間にびっくりしましたね。しかも、グルージャに勝てれば次は(アカデミーからプロ入りまで過ごした)横浜FCだったので。そこにまずは驚きというか、そんなにすぐに対戦することになるとは思ってもいませんでした。しかもいわスタでできるということですごく楽しみです。

 

―予選を戦う中でも、「優勝して本戦に進められれば、グルージャ、横浜FCとできるぞ」といった気持ちは持ちながらプレーしていた?

そうですね、意識せずにはいられないというか。しかも、自分個人の話で言えば、今季のリーグ戦に思ったように出場機会を得られなくて。ケガもなく、コンディションもよかったんですけど。その中で天皇杯予選があって、最初は東京23FCと戦ったんですけど、JFLのリーグ戦に出ていないメンバーで予選を戦うということで出場機会を得ることができました。予選のプレーでアピールすることができたメンバーはリーグ戦でも出場機会が与えられて、(514日)の第8節ではスタメン復帰することができましたし、チームとしても競争意識が強まったので、プラスに働いた面が大きいと思います。

 

―同じくグルージャに在籍していたヨネ(米原祐)ともグルージャとの対戦のことを離したりした?

ヨネくんもリーグ戦で出場機会がなかったんですけど、天皇杯予選でアピールしてリーグ戦に出られるようになったので、一緒になって「グルージャとやるぞ!」っていう話はしていました。

 

―クリアソン新宿はどんなチームだと感じていますか?

本当に一体感の強いチームです。そこが一番大きな要素なので、対戦して感じてもらえるのが一番かなと思っています。Jクラブでは感じられないような一体感がありますし、メンバー29人中23人が株式会社Criacaoの各部署で勤務している社員なので、普段からかかわりあっている分、コミュニケーションがとりやすくて。ビジネスをしていることで、みんな自立しているというか。意見をしっかり持って、それを年齢関係なく言い合える、聞き合えるところも特長かなと思います。

 

―佐野翼選手が現在のJFL得点ランキングトップだけど、彼がやはり得点源であり、エース?

そうですね。得点感覚に優れたFWだと思います。長野パルセイロでも活躍していましたし。彼もそうですし、ほかにもJでプレーしていた選手も多いし、自分よりも経験のある選手もいるので、そういう部分は強みかなと思います。

 

―いよいよ21日はいわスタでの天皇杯1回戦です。まずはそこに出たいという気持ちは強いと思いますが、そのあたりの気持ちを聞かせてください。

僕にとって岩手にいた時間というのは本当に大きなものでしたし、試合に出て活躍したいという思いももちろんあります。昨季、岩手を離れることが決まったときもタイミング的にみなさんにお別れを伝えることができなかったので、岩手に行ってその時出来なかった感謝をプレーで伝えられればいいのかなと思っています。

 

―東京に行って約半年。そろそろ岩手が恋しくなってきた?(笑)

そうですね(笑)。僕もそうですけど、家族も岩手で過ごしていたので、こっちにきてからもたまに岩手のことを子どもたちが話したりということもあって。プレーヤーとしてもそうですけど、家族としての時間としてもいいときを過ごさせてもらった場所です。

 

―岩手のサポーターが脳裏に焼き付いているゴルゴのプレーは、やっぱり球際の強さやハードワークの継続になると思うんだけど、出場機会があれば当然そういうところをいわスタで、両チームのサポーターの前で見せたいという気持ちは強い?

そこがいまでも自分の特長ですし、派手なプレーはできないんですけど、岩手に在籍していた時もそういう部分で心に残るプレーをしたいなと思っていたので、そこは変わらず出せればと思っています。

 

―最後に岩手のサポーターへ向けてメッセージをお願いします。

なんか(対戦チームの選手としてコメントするのが)変なかんじですね(笑)。横浜FCではなかなか出場機会が少なかった中、岩手にきて多くの試合に出させてもらって、昇格も降格も経験できて、サッカー選手としても一人の人間としても大きく成長させてもらったことに感謝しています。試合に勝利する時期というのは決して多くはなかったですけど、サポーターのみなさんはいつもあたたかく支えてくれて、いつも拍手をしてくれて。もちろん、賛否はあると思いますが、僕はすごくいいことだと思いますし、いつどんなときも声をかけてくれてうれしかったです。今度の試合でとにかく自分は自分のできることを100%でプレーします。そういう姿をみてもらうことが何よりの恩返しというか、メッセージになると思うので、まずはそれをやり切ろうと思います。

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