J3第7節・奈良戦 採点・寸評【いわてグルージャ盛岡】
J3は4月15、16日に第7節が行われた。前節の相模原戦では後半に追いつかれ、1-1のドローで終戦。今季のホーム初勝利は持ち越しとなった。今節は奈良とのアウェイ戦に臨んだが、今季初の無得点に終わり、2敗目。各選手の採点・寸評は以下の通り。
GK
#1 丹野研太
採点:6
寸評:強風の中、キックがやや乱れるシーンもあったが、総じて高いパフォーマンスを発揮し、穴のないプレーを披露。いつもの丹野だった。
DF
#18 宮市剛
採点:5
寸評:空中戦では競り勝つ場面が多かったが、風の影響もありヘディングの精度を欠いた。守備でも対面で元チームメートの嫁坂に何度か突破を許すなど、彼にとっては難しい試合となった。
#6 甲斐健太郎
採点:5.5
寸評:球際を中心とする守備では「6.5」をつけられる評価も、ビルドアップやフィードの精度など攻撃では「5.0」程度の貢献度。より正確に状況を判断し、ロストを減らさなければ流れをモノにはできない。
#5 田代真一
採点:6
寸評:ボール回収時にはGKの丹野を使って陣形を整える冷静な判断、フィードでは左のアウトサイドレーンに正確なボールを供給に冴えを見せた。中央の守備強度も保つなど、堂々たるプレー内容。
#48 新保海鈴
採点:5
寸評:ポゼッション時はボランチの位置に入り、チームとして意図的に新保を起点としていたが、得意の縦パスやフィードは封じ込められた。失点につながる状況判断のミスや自陣深い位置でのロストも。
MF
#8 弓削翼
採点:6
寸評:特に前半は効果的な縦パスで攻撃を加速させるようなプレーを連発。インターセプトからカウンターを仕掛けるなど、決して悪くはないプレーぶりを見せた。
#17 李栄直
採点:6.5
寸評:方向付け、立ち位置、その振る舞いはまさに岩手の羅針盤。相手のプレスの枚数や状況を見ながら田代の左に降りてビルドアップを円滑に進め、縦方向のパスの成功率も高かった。2試合連続で出色の出来。
#11 桐蒼太
採点:5
寸評:目立ったプレーはクリスティアーノの抜け出しから放った右足のシュートのみ。得意のドリブルは鳴りを潜め、守備でもアプローチの角度と間合いに難を見せた。
#7 和田昌士
採点:6
寸評:チームのベクトルを前に向けるフリックやターンで攻撃の機能性を高めた。いつも通りのハードワークでも貢献したが、欲を言えばシュートシーンを多く作りたかった。
#27 藤村怜
採点:6.5
寸評:ドウグラスの決定機につながるロングパス、サイドへのスルーパスなど持ち前のキック精度を存分に発揮。後半途中からはボランチとしてプレー。ボールをCBからピックアップし、持ち上がるプレーも効果的だった。ボールを奪われず、守備にも奔走できる。不可欠なプレーヤーになりつつある。
FW
#10 クリスティアーノ
採点:5.5
寸評:裏抜けやポストプレーで攻撃の起点となったが、肝心のシュートがなく、怖さは半減。ボックス内では前を向きシュート意識を高く持ちたい。守備も徐々にではあるが改善の兆しを感じさせた。
途中出場
#15 加々美登生
採点:5.5
寸評:今季初出場。コンディション面も問題なさそうで、変なところでボールロストをしない安定感も健在だった。石田が負傷中のいま、両SB、SHを高いレベルでこなせる加々美の復帰は非常に大きい。
#9 ドウグラス・オリヴェイラ
採点:5
寸評:この試合でも後半からクリスティアーノに代わって出場。競り勝つものの、そこからのつなぎのミスが目立ち、攻撃を活性化させることはできず。76分のビッグチャンスは決めきりたかった。
#19 チャン ヒョンス
採点:5.5
寸評:左SHに入り、サイドで起点となりながらクロスを上げるなど攻撃を仕掛けた。CKからのヘディングでも決定機を作り出したがゴールネットは揺らせなかった。
※中村充孝、松原亘紀は出場時間少なく、評価なし
松原良香監督
採点:5.5
寸評:ここまで勝利できなかった沼津戦、相模原戦同様、内容はそこまで悪くはない。試合を通して概ねオーガナイズは崩れなかったが、ボール保持から流れを引き戻すようなプレーは引き続いての課題となった。