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2023シーズンJ3開幕戦レビュー メタモルフォーゼは始まったばかり【いわてグルージャ盛岡】

 

これ以上ない開幕戦となった。新生いわてグルージャ盛岡は、アウェイで行われた愛媛との試合で51の快勝劇。チームのオーガナイズに目を向けても、選手個々の活躍に目を向けても、多くの収穫が見て取れたことはもちろん喜ばしいが、これがまだメタモルフォーゼの初期段階に過ぎないという事実にもまた胸を躍らされる。

これからのチームの成長にも大きな期待を抱かせる試合となったが、まずは今一度、開幕戦の全容をレビューしていきたい。

 

2023シーズン開幕戦、愛媛vs岩手の基本布陣

 

岩手は【4-4-2】の布陣で開幕戦を戦った。スタメンの並びは上図のとおり。11人中6人を新加入選手が占めた。岩手は序盤から相手の裏のスペースを突く姿勢を見せると、先制点も甲斐のフィードをドウグラスがCKに結び付けたことに端を発した。4分、新保のインスイングのキックを宮市が頭で叩き込み先制に成功する。

2点目は8本のパスをつないだビューティフルゴール。23分、GK丹野のフィードからドウグラスが頭で落とす。右の石田から弓削を経由して、田代が左に展開。和田のところで前が手詰まるが、落ち着いて田代へバックパス。すかさず新保に預けると裏へのスルーパスに桐が抜け出し、巧みな切り返しからゴールを奪った。ピッチの幅、深さを使うとともに、バックパスで相手を引き込み、スペースをコントロールしてからのゴールは松原イズムが凝縮した一撃であり、松原監督がことさら大きなガッツポーズを見せていたことからも狙いを体現できた一連の流れだったことがわかる。

 

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