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シリーズ連載 “2023シーズンはこうなる” #3 ボール保持と即時奪回がベース。プレー原則を推察する 【いわてグルージャ盛岡】

連載3回目のテーマはプレー原則の推察だ。プレー原則とは、前回記事で検証した戦略、戦術、志向するフットボールに紐づいたプレーの具体的なガイドラインともいえる。それぞれ局面でチーム全員が状況を同じように判断し、次に何をするのかということを共有できれば、相手を準備で上回り、有機的かつオートマティックな攻守が可能となる。

 

フットボールにおける局面のとらえ方、線引きはさまざまだ。特に昨今はシームレス化が加速。これまでの定番ともいえる4局面、ボールを持っているか持っていないかで分ける2局面、あるいはボール保持時はゴールを、非保持時はボールを奪うという観点に立ち、すべては攻撃の局面であると解釈するゼロ局面という考え方もある。

また、プレー原則には局面だけでなく、“どのエリアでのプレーなのか”という場所の概念も大きくかかわってくるため、非常に複雑であり、構築する人、分析する人によって差異があるのは確かだが、今回の記事ではよりイメージがわきやすいように、一般的に唱えられる4局面、つまり、ボール保持の局面/攻→守への切り替え(ネガティブトランジション)の局面/ボール非保持の局面/守→攻への切り替え(ポジティブトランジション)でどんなプレー原則を持たせるのかについて考えていきたい。

 

 

ボール保持の局面

・位置的優位を基軸としたパス&ムーヴで相手のファーストラインをブレイクする

・ボランチ、CB(あるいはGK)を起点に相手を引き付けてからライン間、サイドのスペースに展開し、局面を変えて数的優位をつくりだす

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