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【シリーズ連載】シーズン総括#1 ~シーズン結果の検証~【いわてグルージャ盛岡】

クラブ史上初のJ2での戦いは最下位で幕を下ろし、J3降格が決まった。

シーズン中も、さまざまな苦言を呈してきたが、改めて根本的な問題はどこにあったのだろうか?

 

松原良香氏を新監督に迎え、若干のポジティブな空気が広がる中、「なんでまたネガティブな内容を見なければならないのか?」と思う読者もいるかもしれないが、そういう方はぜひ今一度フラットに考えてほしい。

 

例えば、あなたの会社が赤字決算だったとする。何にコストがかかったのか?営業の仕方はどうだったのか?販売価格は妥当だったか?

そういった検証がないまま、次年に臨んでも意図的な成功をつかむことは不可能だ。

 

もう一つ例を挙げる。赤字の会社にヘッドハンティングされた有能と思しき上司が着任。それで問題は解決なのだろうか?その人がいなくなればまた同じ状態に戻るのは明白だ。

 

自分たちの在り方が正しかったのか。ほかに目を向ける努力はしたのか。方法論、手段はなかったのか。人任せになっていなかったか。どの方向を向いてクラブは運営を行い、チームは闘ってきたのか。

そういった一つ一つを盲目的にならず、いろいろな角度や価値観から見定めなければ、クラブとしての成長はない。総括や検証はその最たるものでもある。

 

これまであいまいにしてきた部分、見て見ぬふりをしてきたこと、ごまかしてきたこと。そういった甘さを排除し、ディティールの追求をし、クラブとしての哲学を明確にしない限り、仮にまた昇格したとしても同じ未来が待っている。

 

繰り返しになるが、的確な検証なくしてこのクラブの復権はありえない。

 

 

今後数回に分けてテーマごとに振り返る。

1回は【シーズン結果の検証】をテーマに掘り下げていく。

 

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