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苦渋の連敗の中、浮き上がった光明と課題【いわてグルージャ盛岡】【第37節・熊本戦後コラム】

窮地に追い込まれつつある残留争い

ワールドカップの影響でタイトなスケジュールとなったJ2だが、920日の第37節・熊本戦で今季最後の3連戦を終え、週に一度の開催となる5試合を残すのみとなった。

 

その3連戦、第35節・水戸戦(10)では今季9勝目を飾り、残留へ一歩前進かと思われたが、第36節・千葉戦(12)、第37節・熊本戦(01)を落とし、再び降格圏に沈むことになったうえ、大宮、群馬がポイントを重ねたことで、残留ラインまでの勝点差は3に広がる結果となった。

 

熊本戦のジャッジに対する見解

水戸戦では決定機を多くつくられながら、相手のミスにも助けられた試合で勝点3をモノにするという勝負強さをみせた一方で、千葉戦、熊本戦は内容で上回りながらも逆に勝負強さを見せつけられる形で敗戦。千葉戦は相手のチャンスらしいチャンスは3回ほどだったが、その中で2点を決め切られる。熊本戦でもチャンスの数では勝るとも劣らない回数を記録したがゴールが遠く無得点。熊本の先制点のシーン、岩手が後半にFKからネットを揺らしたシーンと、2つのオフサイドの判定がSNSでトレンドになるなるなど、物議を醸したのは確かだが、個人的には正当なジャッジだったと感じる。熊本の得点の場面では杉山のシュートにオフサイドラインぎりぎりにいた竹本がスルー。明らかな関与は誰の目にも明らかな中で、高山主審は副審にも確認したうえでゴールを認めた。ゆえに議論すべきは竹本がオフサイドだったか否か。真横からのカメラがなく、VARもない状況では、そもそもオフサイドがなかったという副審の判断を非難するエビデンスはない。

 

話をもとに戻す。

内容がいいに越したことはないのだが、残り試合がわずかとなったいま、「内容は悪くなかった」で済ませられる時期はとうの昔に過ぎている。内容を評価できる時期というのは、“次”がある時期であり、いまの順位、勝点、残り試合数を考えると岩手にその猶予はない。内容よりも結果。いかに勝点を拾えるか。そこが唯一の評価の対象といっても過言ではない時期だ。

 

二律背反しない課題と光明

課題となっているのは“勝点の可能性を大いに感じさせる試合内容なのに、負けてしまうこと”。つまり、勝負弱さだ。

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