グーを出し続けた岩手。パーのまま仕留めた水戸【いわてグルージャ盛岡】【第17節A水戸戦レビュー】
秋田監督は第15節・大宮戦、第17節・水戸戦を「前半戦の山場」と捉えていた。
大宮戦では会心の内容で8試合ぶりの勝利をつかみ、なんとか連敗を食い止めたものの、続く水戸戦は戦術、質、勝利への気迫、すべてで相手との差をみせつけられ、1試合消化が少ないとはいえ、再び最下位に転落する結果となった。
重かった先制点と、決定打となった2点目
試合は思わぬ形でスコアが動く。32分、自陣でGK松山がキックミス。これを相手に拾われ、新里がすかさずシュートし、先制点を記録した。松山は岩手のGKの中では最も足元がうまく、前の試合では抜群のキック精度でも勝利に貢献していたが、この試合では信じられないような形で失点に絡んでしまった。
2失点目もアンラッキーな形とは言え、時間帯も含めると隙をみせたともいえる形だった。バイタルから安藤にボールが入ると、ボックス外からシュート。これが前を走っていた木下にディフレクションし、48分に失点。68分にもがら空きのバイタルから左に展開され、木下にこの日2点目を献上し0-3。勝ち筋を見いだせないまま終戦した。
岩手もセットプレーでは際どいところまで迫った。甲斐はヘディングで2度決定機を迎え、ビスマルクの惜しいヘッド、中村太がCKを直接狙い、ポストに嫌われるシーンもあった。とはいえ、流れの中からのチャンスは皆無に近く、攻守において今のチーム状況を物語るような展開のまま敗戦。下位3チームが勝点14で並ぶ状況となっている。
かりそめのミラーゲーム
この試合に関しては水戸が第16節の[4-4-2]から[3-4-2-1]に変更し、ミラーゲームで試合に入った。しかし、ふたを開けてみると水戸は
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