「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

理念はあってもそこに到る方法論が無かった/【レビュー】J1第33節 川崎F対鹿島

立ち上がりから30分くらいまで鹿島は試合を支配した。ゲームの入りとしてはかなりいい部類に入るだろう。ただ、プレスの勢いやボール奪取からの飛び出しにかなりパワーを使っており、流れを掴んでいる時間帯で2点ぐらいリードを奪わなければ収支が取れないように見えた。確かに、勢いよくゴール前に攻め込む形はつくっていたが、ゴール前でのコンビネーションが合わない。チャンスらしいチャンスになったのは8分の松村優太のミドルシュートくらいだった。

すると、前線からのプレッシングが弱まったところをすかさず突かれて34分に失点。今シーズン、試合前に用意していたファーストプランが崩れるとなかなか盛り返す力を見せられない試合を繰り返してきたが、この試合はどうかと見守った。課題が改善されたと感じられる展開に期待したが、その後に見られた光景も、そこまで大きな変化は認められなかった。

後半、なかなかラインが上がらなくなると最終ラインがバラバラになった場面で須貝英大が孤立。流れてきたクロスの処理に失敗するミスからの失点だったが、チームとしてどう守るべきだったのか見えなかった。3失点目も背後に飛び出した選手のケアを怠り、無理に飛び出した早川友基がPKを与えるチグハグな戦いぶり。結局0−3で敗れ、対川崎F戦、16試合未勝利という不名誉な記録が続くこととなった。

 

 

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