「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

成長した姿を見せるとき/【プレビュー】明治安田J1第9節 鹿島アントラーズ対名古屋グランパス

レネ・ヴァイラー監督はチームビルディングの手順を重視する監督だ。YBCルヴァンカップGS第4節セレッソ大阪戦に臨む際には「将来的には相手のことを考えながらできるんですけれど、今はもうまず自分たちを構築しなくてはいけない」といまの状況を位置付けていた。その姿勢は今回の試合に際しても変わらなかった。

「今は相手どうこうよりも自分たちのスタイルの構築をやらなければいけない。僕はハイインテンシティを求めてますけど、それができるタイミングと状況の見極め方、バランスをチームに求めている。それを90分ずっとやり続けるのは不可能なことので、どのタイミングでやるのかが一番重要なのではないかと思っています」

名古屋は自陣で守備ブロックを築き、ボールを奪ったところで鋭い攻撃を狙ってくる。コンパクトさを維持しながら高い位置でボールを奪おうとするようなインテンシティの高いサッカーではない。早い展開が連続すると陣形が間伸びしてしまうため、どちらかと言えばゆっくりした展開に持ち込みたいチームだろう。

鹿島としてはそうしたチームに対しゲームの進め方で進歩を見せたい。ゲームコントロールの部分はもちろん、敵陣に押し込んだところから相手の守備を崩すようなプレーを見せたいところだ。

ただ、名古屋は昨季からセットプレーでの失点が多く、今季もここまで公式戦4試合連続でセットプレーから失点している(札幌戦はPK)。樋口雄太のキック精度が高まっているだけに、CKを獲得するだけで相手に対して心理的なプレッシャーを与えられるだろう。

 

© KASHIMA ANTLERS

 

 

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