「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

エヴェ弾!優磨弾!2トップの良さを引き出した広瀬陸斗/【練習レポート】@宮崎キャンプ 2/1午前

1月31日の午後に、前線と中盤の守備ポジションに取り組み、さらに紅白戦でチーム全体のスライドを確認した。

攻撃面の構築はどうしても時間がかかる。仲間隼斗が言っていたとおり「勝手に体が動く状態じゃなくて、1回飲み込んで、考えてプレーしている状態」から抜け出し、一つ上のレベルに達するには時間を、かけ回数をこなす必要がある。イメージが共有できるようになったとしても、相手の質によってはそれが相殺されてしまうこともある。実際にピッチで描けるようになるまで乗り越えるハードルは多い。

しかし、守備は違う。コンセプトが提示されたら、あとはその約束を怠ることなく守るだけだ。立ち位置で位置的優位をつくり出すことを追い求めつつ、まず優先されるのは守備の安定度となる。三竿健斗も「相手よりも点を多く取らないといけないスポーツではどちらも大事」としつつ、次のように続けた。

「岩政大樹さんもそういうの(立ち位置)はすごく大事だけど崩れない守備だったり、当たり前のスライドの部分だったり、守備の部分での安定性を僕たちに言ってきている」

崩れない守備。そのために必要な小まめなスライド。プレスバックに代表される献身性。そもそもの1対1に負けない強さ。求められる項目は多岐にわたる。ただ、守備練習に取り組んだことで、かなりやるべきことが整理されてきた。

2月1日には、再び紅白戦に取り組むと、組織的な守備から鋭いカウンター攻撃が見られた。スペースに走り込んだ鈴木優磨がゴールネットを揺らし、ゴール前の競り合いに勝ったエヴェラウドがヘディングシュートと叩き込む。いずれもゴールを生んだのは広瀬陸斗のクロスからだった。

 

 

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